料理と日本酒の相性 ブログトップ
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夏の和洋会席料理と日本酒を楽しむ [料理と日本酒の相性]

前菜ウニとエビの水晶寄せ「夏の和洋会席料理と日本酒を楽しむ」
日本料理「あら井」さんで「夏の和洋会席料理と日本酒を楽しむ」会に参加しました。

~ 料 理 ~       ~ 日本酒 ~
前菜             風の森 夏の夜空
一、鮑館盛り
   福良煮、肝素麺
二、氷室開き
トウモロコシすり流し、
水晶寄せ(夏雲丹、海老)
            仙禽 愛山 50
淡路鱧葛打ち        
造 里          若波 純米吟醸
イサキ、マグロ        
お口直し         豊賀 特別純米 夏の直汲み
トマトの一皿        
魚料理          笑四季ユナイテッドオーキッド特別純米火入熟成
スズキのオーブン焼き        
グリエールチーズのクルート纏い
トマトと香草のクリームソース
肉料理          若駒純米大吟醸しずく搾り斗瓶採り1番斗瓶 
フランスドンプ産鶉の
フォアグラ詰めロースト     
お食事
冷製明太子のカッペリーニ
デザート 
桃のコンポート、ジュレとバニラアイス添え
wan.jpg

Tさんが会長を務める酒の会の「夏の和洋会席料理と日本酒を楽しむ」会
に参加しました。
今回もお酒の選定は任されています。

乾杯は風の森夏の夜空でおこないました。
発泡感のある夏の夜空は乾杯には最適のお酒です。
フレッシュ&フルーティーで魚介類にも良く合います。
このお酒、夏酒としては無濾過無加水生原酒で挑んだ風の森の意欲作です。炭酸を封じ込めた澄んだお酒はこのお酒以外見当たりません。
シャンパンのような気泡が立ち上がる様子は、まさに夏酒の最高傑作です。
お造り

次の仙禽愛山はウニには酸味が強いと感じましたが、鱧(はも)には素晴らしい相性でした。
仙禽愛山の酸味の強さが消えて、優しい表情のお酒になるのに驚きです。
温まると鱧と寄り添うような相性が素晴らしいです。
ウニには酸が強く感じ、鱧には寄り添うような優しさを感じ、同じ魚介類でもかなり相性に違いが出るんですね。日本酒と料理の相性は奥深いものです。

お造りには若波を合わせました。イサキの刺身には甘味を感じましたが、マグロの中トロにはよく合いますね。甘味が減ってもうぴったりです。
脂の強い料理には甘口のお酒が合うようです。


トマトの一皿
トマトには豊賀夏の直汲みです。良く合いますね。強過ぎず弱過ぎず、トマトのエグミを程良く緩和し、最後にトマトの香りがフワッと広がり美味しいです。
トマトに豊賀が合うとは思ってもみませんでした。豊賀はイタリアンと合うかもしれないですね。


スズキのオーブン焼きには笑四季ユナイテッドオーキッドを合わせました。これも良く合います。最後の魚の戻り香も品が良いです。トマトの入ったソースがスズキのエグミを消して、このソースと笑四季がまたよく合うんです。

さて本日のメイン料理は、濱野料理長が特別に取り寄せたフランスドンプ産鶉(うずら)のローストです。
この料理には若駒純米大吟醸しずく搾り斗瓶採り1番斗瓶を合わせました。
スズキのオーブン焼きトマトのクリームソース実は、この料理に合わせるお酒は凄く悩んだのですが、新入荷の若駒にしました。
カプロン酸系酵母使用のお酒は今まで料理との相性が良くなかった経験があるで、どうかなと思いましたが、このお酒は香りがそれほど強くなく、オリのある炭酸を含んだお酒で、ボディがしっかりしているため決めました。
ポルト酒ベースのソースが掛かった鶉が素晴らしい味わいで、大変美味しい料理です。
若駒は鶉に負けない強さがあり、肉なのに後口を爽やかにしてくれる、素晴らしいマリアージュを発揮しました。


明太子のカッペリーニには若駒のパイナップルの香りがとても良く合います。
鶉のロースト
デザートの桃のコンポートには笑四季を合わせたのですが笑四季の香りが桃にピッタリでした。笑四季を良く味わうと、香りの奥底に桃の熟した香りを感じるんです。そこが合ったのだと思います。同じフレーバーを持つ者同士相性が良いのは言うまでもありません。

料理との相性は今回どのお酒もパーフェクトでした。
特に鱧に合わせた仙禽愛山、スズキのローストでの笑四季オーキッド、鶉に素晴らしいマリアージュを見せた若駒どれも素晴らしかったです。
仙禽愛山や若波など和食でも食材により相性が微妙に異なる相性の妙を発見しました。

現代日本酒と料理との相性はまだまだ新しい発見があります。
日本酒はワインの数百年に及ぶ料理との相性探求の歴史には及びません。
現代日本酒と料理の相性はまだまだこれから探求が必要な分野ですが、
上手に日本酒を選んでやれば素晴マリアージュを堪能できると思います。

すこし前までは料理の邪魔をしない日本酒が良い食中酒と言われ、
個々の料理と相性の良い日本酒を選ぶことは考えていなかったようで、
どの料理にも1種類の日本酒で通すことが普通に行われていました。
ところが、和食でも個々の食材により相性は異なりますので、個々の料理に日本酒を上手く選んでやることが必要な時代となって来ています。
味わいが多様化し個性化してきている現代日本酒は和洋を問わずコース料理に合わせやすくなっています。
桃のコンポート
今回の和洋食でも上手く選んでやれば、全く問題なく料理と合う現代日本酒の素晴らしさを皆さんもぜひ味わってみてください。

                  
参加者のコメント(主に料理との相性を記したコメントを掲載)
風の森 夏の夜空
・名前のごとく夏を感じる酸味がよろしい。魚介類の料理にはよく合う。
・涼しげで上品な酸を頂きました。前菜によく合ったお酒だと思います。
・シャンパン+日本酒、シャンパンほど甘くなく、程よい酸が日本酒を感じさせる。
食前酒にはぴったりである。

仙禽 愛山 50
・日本酒度-5にしてはキリッとして、すっきりしている。鱧の椀ものを頂きながらお酒を飲むと、お互いにじゃましないような味わいです。
・お酒の酸味がとっても爽やかで、食事が進む感じです。
・夏向きの酸を感じる。風の森よりボディがしっかりしている。和食(淡い味、刺身、鱧etc)には負けない腰がある。

若波 純米吟醸
・飲み口の良いお酒。日本酒が苦手な人でも大丈夫かも。シンプルラベルが気に入りました。お刺身とよく合うと思います。
・淡麗さが好ましい。何杯飲んでも舌に残らない食中酒。

豊賀 特別純米 夏の直汲み
・やっぱり豊賀は美味しいですね。美味しい料理に合うお酒だと思います。トマトにこんなに合うとは思いませんでした!
・酸味と旨味のバランスが良く「いい酒だなー」というイメージ。すごいコストパフォーマンスの酒。誰にも教えたくない。
・全体的なバランスが高レベルで融合。第1級のお酒です!

笑四季 ユナイテッド オーキッド 特別純米
・クリームソースの料理にきちんと答えてくれるお酒だと思います。
・魚料理の濃厚なソースにピッタリ合った美味しいお酒。飲み易くクセになる味だと思います。
・グリエールチーズのソースにも妙に合う。どうしてだろう。チーズと酸味とのマリアージュか?

若駒 純米大吟醸 しずく搾り斗瓶採り 1番斗瓶
・肉料理にピッタリ!酸味が良いです。しっかりしている。
・思わぬ炭酸にビックリ。飲み口が凄く良いお酒と思いました。メインの料理と合うと思いました。
・米の旨味がいっぱい。肉にも負けない。後半はアンズのような甘さが漂ってくる。
・今回飲んだお酒の中で、このお酒が一番果実の味がする。純米大吟醸であるが、しっかりと主張している。
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トマト&バジル+チーズのサラダに笑四季オーキッドとモンスーンコーダを合わせてみました [料理と日本酒の相性]

トマトにクリームチーズをのせ、バジルの葉を散らしたサラダにオリーブオイルと岩塩で食べます。
バジルは我が家のプランターで育った摘みたてバジルの葉を使いました。
tomato&basil.jpg
こういう洋風料理には、バナナや熟した桃のような香りを持ち酸味の効いた笑四季が合うと思い、オーキッドの火入熟成とモンスーン五百万石コーダを合わせてみました。

摘みたてバジルの鮮烈な香りとトマトの甘味、チーズの乳酸とオリーブオイルの匂い、スポット的に効く岩塩の塩味、美味しいですね。

まずはオーキッドを一口、良いですね合っています。ただちょっとオーキッドの方が強いかなとも感じます。

次はモンスーンコーダ、シリーズの中でも酸味が際立つコーダなら合うのではと選んでみました。
甘味の強さがあまり感じずとても良い相性です。バジルの香りとモンスーンの香味が合うんですね。
今までモンスーンは料理を選ぶと思っていたけど、トマトやチーズやバジルを使った料理には合うんですね。
ピザで同じような食材を使用したマルゲリータも合うかもしれませんね。

バジルの鮮烈な香りが暑さをふと忘れさせてくれる夏らしいサラダです。
上手に日本酒を選べば洋風料理でもよく合います。
ぜひお試しください。


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春の味覚アサリの酒蒸しに風の森を合わせてみました [料理と日本酒の相性]

今日は走水で獲れたアサリを頂きました。
アサリは春の味覚ですね、走水で獲れたアサリは美味しいんです。
走水はハシリミズと読み、灯台で有名な観音崎の手前にあります。
走る水とはおかしな地名ですが、海のすぐ近くに良質の水が湧いているので、
そのような地名が付いたのでしょうか。
横須賀市水道局のホームページには「明治9年、横須賀造船所のためにフランス人技術者ヴェルニーが築造した水源地です。明治41年、横須賀市が一部払い下げを受け、市内に給水を開始したのが横須賀市営水道の始まりです。 」と走水水源地を紹介しています。

一説によるとこの水は富士山の化石水だそうで、
富士山に降った雨が何百年かけて三浦半島のこの地に湧き出ているそうです。
アサリの酒蒸しと風の森
さてこのアサリを酒蒸しにしました。
我が家の料理酒は、完売になった試飲用のお酒を料理酒に使っています。
贅沢な料理酒です。
鍋に料理酒を5mm程入れ、アサリを入れて火にかけます。
口が開いたら出来上がり只それだけ、バターなど余計なものは入れません。
アサリを味わうならこれだけで十分美味しいんです。

アサリを取りだすとアサリから出た汁がお酒の3倍も出ていました。
これは他の料理に使うので取っておきます。

合わせるお酒は今日入荷した風の森純米吟醸山田錦と純米露葉風です。
アサリが甘くてとても美味しいです。そこへ純米露葉風を飲むと、
あーっ旨いですね。アサリの甘みに露葉風のフルーツっぽい甘酸っぱさがとても良く合います。
アサリには山田錦より露葉風の方が相性が良いです。

アサリを使った違う料理をお教えします。
酒蒸しして貝から出た汁を殻付きのアサリにちょっと垂らして、上にパルミジャーノチーズを振り、オーブンで軽く焼くとまた違うアサリの美味しさを楽しめます。
これがまた美味しいんです。酒の肴にはとても良いです。

風の森山田錦と露葉風のレビューは後日改めて掲載します。


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鯵のオーブン焼きパルミジャーノチーズをのせて [料理と日本酒の相性]

鯵はかなりエグミのある魚です。
調理法も色々あるのですが、今日は鯵を塩コショウして、
お麩を砕いたものを散らし、オリーブオイルを垂らし、
パルミジャーノチーズを粉にして振りかけオーブンで焼いてみました。
お麩でなくてパン粉でも良いんでが、お麩の方がパリッとした歯ごたえを感じると思います。
笑四季 アンタイド 緑ラベル 純米山田錦
オリーブオイルとチーズのおかげで鯵のエグミは感じないです。
鯵フライに比べると格段に品の良い魚料理に変身、
とても美味しいです。

こういう洋風料理には酸味のしっかりとした新感覚の日本酒が合いますので、
笑四季 アンタイド 緑ラベル 純米山田錦を合わせてみました。
柔らかい甘美なフルーツ香と鮮やかな酸味を持った日本酒です。

鯵を食べた後で一口、うーん良いね、
オリーブオイルのフルーティーな味わいにお酒のお洒落なフルーツ香が合いますし、
チーズの味がお酒の酸味と良く合います。
酸味があるものの、柔らかい風合いもあり料理とよくフィットします。
笑四季アンタイドはこういう洋風料理にはとても良いですね、お勧めです。


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絶品の焼き酒粕にクリームチーズ載せ [料理と日本酒の相性]

お客様に酒粕を差し上げると、どうやって食べるのですか?
と良く聞かれるので、甘酒や粕汁にすると美味しいですよと答えています。
甘酒は牛乳を少し入れるとマイルドになり飲み易くなります。
鮭の粕汁はすり鉢で酒粕をよく摺ります。摺ることにより滑らかな舌触りになるのです。
滑らかになったら味噌を入れて混ぜ、鍋に溶かしこみます。
塩鮭は焼いてから鍋に入れると生臭さくならないです。
最後に醤油を足して塩分を調整します。
そんなことをお客様にお話しするのですが、
焼き酒粕クリームチーズ載せに風の森純米雄町先日「じだいや」さんの女将に酒粕を焼くと美味しいと聞いたのでやってみました。
ガスの火で焼いても良いのですが、250度のオーブンで2分弱焼いてみました。
ほっこりとして甘味が増しとても美味しいです。
ナンを柔らかくしてねっとりとさせた感じでしょうか。
これだけでも美味しいのですが、酒粕に相性の良いクリームチーズを載せて食べてみました。
すごく合う!美味しさが増しますね。

そこで合わせる日本酒は、風の森の純米雄町、この酒粕は純米雄町を搾ったものなんです。
旨い!元が同じですから当然合わない訳がないです。
後口に残るフルーツや花をミックスした香りがとても上品です。


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第20回フランス料理と日本酒を合わせる会へ行ってきました [料理と日本酒の相性]

フランス料理と日本酒を合わせる会へ行ってきました。
今回は日本料理あら井さんでフランス料理のフルコースと日本酒を合わせる企画で20回目となります。
シェフは、ボキューズドール国際料理コンクール日本大会審査委員を務めている濱野シェフが洋食料理長に就任され、あら井さんでフランス料理が頂けるようになりました。

今回も日本酒の選定は任されています。
foagura.jpg
メニュー
*ズワイガニと帆立貝のサラダ仕立て 
*フォアグラのポワレとエスカルゴのプルギニョン
*小さなコンソメスープ
*真鱈と白子のムニエル・オニオンのクリーム
*フランス産鴨胸肉のロースト トリュフソース
*デザート フルーツのシャルロット アイスクリーム添え

日本酒
*仙禽 木桶仕込 生もと 雄町55 無濾過生原酒
*仙禽 山廃 愛山80 無濾過生原酒
*川中島 幻舞 特別純米 ひとごこち 21BY 無濾過生原酒
*笑四季 ユナイテッド 茶ラベル 特別純米 火入
*笑四季 モンスーン 特別醸造山田錦 火入熟成

日本酒選び
kani.jpg*ズワイガニと帆立貝のサラダ仕立ては、おそらくビネガーを使用していると思いますので、魚介類に相性が良く酸味のとてもキレイな仙禽木桶仕込み生もと雄町55を合わせてみます。
*フォアグラのポワレとエスカルゴのプルギニョンは、過去の経験から甘口のお酒が良く合います。そこで仙禽山廃愛山80を選びました。甘酸っぱい味わいと柔らかい果実感がフォアグラに合うと思います。
*真鱈と白子のムニエル・オニオンのクリームには、クリームソースに良く合う川中島の幻舞特別純米ひとごこちを合わせます。このお酒は21BY(一昨年度)ですが、先日試飲したところとても素晴らしい状態でしたのでこのお酒にしました。
*フランス産鴨胸肉のロースト トリュフソースは、牛肉に合う笑四季ユナイテッド茶ラベル特別純米火入にしました。しかし、鴨肉ですから合うか分かりませんので、ドライなユナイテッドよりもっと深い笑四季モンスーン特別醸造山田錦火入熟成を選び2本で勝負します。

senkin.jpg~ 開宴 ~
乾杯は仙禽木桶仕込み生もと雄町55でおこないました。
酸味がとてもキレイで、皆さん美味しいと言っていました。
帆立貝とズワイガニに柔らかい飲み口で良い相性を見せます。
お酒単体で飲むのと違い、甘味を感じます。

次のフォアグラには、仙禽山廃愛山80を合わせました。
フォアグラの脂を感じさせずに、酸味がバルサミコとバランスしています。フォアグラの味を残しつつ、お酒が柔らかく接して酸で切る感じが良く合っています。素晴らしいです。
続いて、カリッと焼いた鱈に川中島幻舞特別純米ひとごこち21BYを合わせてみました。
鱈とクリームソースに良く合います。素晴らしい相性です。このお酒はやはりクリーム系のソースを使用した魚料理に良く合いますね、とても21BYのお酒とは思えないフルーティーさで、ダレたところはまったく無く良いコンディションです。素晴らしい!

kamo.jpgさて鴨肉ですが、笑四季ユナイテッド茶ラベル特別純米火入をまず飲んでみます。
切れで合いますが、最後の辛味が目立ってしまいます。
次に、笑四季モンスーン特別醸造山田錦火入熟成です。料理全体では合いますが、少し強いでしょうか、後口は一番スッキリしています。
ここで、残しておいた仙禽山廃愛山80を飲んでみました。鴨と良く合いますね、
鴨を活かしお酒も主張する。素晴らしい相性です。

赤ワイン バロンド ロートシルト スペリアル2009は鴨の味わいを超えてワインの世界にしてしまう強引さが感じますし、切れがもうひとつです。

今回は、仙禽愛山と川中島が料理との相性が凄いですね。
仙禽愛山は鴨やフォアグラなどの肉系に合います。有る程度合うのは分かっていたのですが、いざ合わせてみるとやはり素晴らしい。
また、川中島幻舞特別純米ひとごこちがクリーム系に合うのですが、これほど合うとは思っていませんでした。
しかも21BYのお酒です。生酒を2年間氷温庫で寝かしたもので、氷温生熟成酒の凄味を感じました。氷温生貯蔵の効果は大きいです。
kawanakajima.jpg
~ 参加者コメント ~

*仙禽 木桶仕込 生もと 雄町55
・酸味に勝る「コク」の深味が心地良い。重い感じがするが切れが良い。
・程良い甘味・苦味があり、酸味とのバランス良。キリッとした味わい。洗練された上品なイメージ。さっぱりとした前菜とのマッチングも素晴らしい。
・酸味がとても爽やかで、フルーティーでなんて美味しい日本酒なんだろうと思いました。最初から飲み過ぎてしまいそうです。

*仙禽 山廃 愛山80
・フォアグラを使った料理に日本酒が合うとは思いませんでした。ワインよりも合うのではと思えるほどでした。
・一口含んで柑橘系の甘酸っぱさを感じた。ただし、若干独特な渋味がある。温度が上がってくると独特の渋味が和らぎ甘味を感じる。
・仙禽独特のクセだろうか、脂の強い料理には合う感じ。そのまま生一本だとクセが強い。

*川中島 幻舞 特別純米 ひとごこち 21BY
・軽やか爽やか、甘酸苦のバランス良。青リンゴのようなスッキリした酸味が後口に残る。
・日本酒を誰かに勧めるとしたらこのお酒、爽やかな香りがスマートなイメージ。
・口に含んだ時に広がる酸味とフルーティーな甘味が程良く美味しいです。

*笑四季 ユナイテッド 茶ラベル 特別純米 火入
・スルスルと飲めてしまう感じで、一緒に出された赤ワインより料理に合うと思いました。
・最初爽やかな甘味が良いと感じたが、二杯目からは、実は甘味は少なくかなりドライ。
・とても軽く、クセが無く一番飲み易いです。

*笑四季 モンスーン 特別醸造山田錦 火入熟成
・とてもコクを感じました。少しでOKの味です。美味しかったです。
・これはデザートとピッタリ。
・ユナイテッドより味がハッキリしていて肉料理の後に頂くとサッパリとした感じで美味しいです。


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マグロの刺身に合う最高の日本酒は [料理と日本酒の相性]

マグロの刺身は想像しただけでどんな日本酒とも相性が良さそうですが、
やはり合うお酒、合わないお酒はあります。
tosui-sasimi.jpg
色々試してみた中で素晴らしい相性を見せたのは登水美山錦純米吟醸でした。
しっかりとしたボディながら柔らかい含みがマグロにピッタリ、もうベストマッチングです。
このお酒のバランスの良さも際立っています。
マグロの味や匂いを程良く残しつつ、お酒の存在感はしっかりと発揮し、柔らかく優しい味わいがマグロとバランスを保ち互いを引き立て合っています。
素晴らしいです。もう完ぺきなマリアージュですね。

もう一つ笑四季モンスーン特別醸造山田錦も不思議とマグロに合います。
お酒の香りから想像すると合いそうにないのですが、
マグロと合わせてみると不思議に甘味はおとなしくなり、良く合うんです。
ドライフルーツ系の懐の深い味わいが合うんですね。
sasimi-mousoon.jpg
しかし登水とマグロの相性は素晴らしいです。
マグロと合わせるなら登水は最高の日本酒です。
でも、笑四季モンスーンも合いますよ。


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牛肉に合わせる日本酒を考える~笑四季ユナイテッド茶ラベルを試す~ [料理と日本酒の相性]

牛肉に合う日本酒ってどんな日本酒でしょうか。
合う条件は2つ考えられます。
1つは、赤ワインに似た柔らかいボディを持ち、大きな包容力で肉の味を包み込むような日本酒です。

もう1つは、肉の味の切り方が合う日本酒です。
ある程度肉の味を残しつつ切るタイプの日本酒が合います。
バッサリと味を跡形もなく切ってしまうタイプや、味が残って切りきれないタイプは合わないです。

1つ目の赤ワインに似た日本酒なんてあるの?と言われそうですが、
そう、そんな日本酒はほとんど無いですね。
唯一、仙禽さんの木桶仕込み山廃亀の尾80が赤ワインのような酸味や渋味があり、豊かな包容力でステーキの味を包み込みすごく合うのですが、今回はこのお酒以外で牛肉と試すことにしました。

候補として、笑四季酒造さんへ伺った時に竹島さんから肉に合うと聞いた、
笑四季ユナイテッド茶ラベル特別純米火入を試してみます。

ステーキ用の牛肉は、スーパーで半額で売っていたものです。
最近は放射能の影響で牛肉が売れないのでしょうか安いですね。

熱したフライパンに塩コショウをせずに入れます。
この方が焼き色がキレイに上がるんです。
片面を焼いてひっくり返したら、塩コショウをします。
裏面も焼けたらひっくり返して塩コショウし、余熱で少し置きます。
笑四季ユナイテッド茶ラベル特別純米火入
安いけど結構柔らかくて美味しいですね。
そこで笑四季ユナイテッド茶ラベルを飲んでみます。
程良いふくらみ方で肉の味を素直に切り、
後半に現れる柔らかい果実のような旨味が肉にフィットし、
最後は辛味が静かな余韻を残して終わります。
これは良いですね、肉に合います。

ワインとは違う合い方です。
赤ワインはタンニンで油脂を切り、柔らかくボリューム感のある味わいが肉を包み込むような合い方ですが、
笑四季は味の切り方がバッサリと切るのではなく、
程良く味を残しつつ素直に切る、この切り方が肉に合うのです。

ワインの合い方とは違うアプローチです。
ワインの場合はマリアージュ(結婚)的な合い方なんですが、
笑四季の場合は結婚ではなく、ある程度距離を置いて相手の良さを認め合う、
みたいな感じですね。

どうぞ、笑四季ユナイテッド茶ラベル特別純米火入と牛肉との相性を楽しんでみてください。


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笑四季モンスーンとパルミジャーノチーズの素晴らしいマリアージュ [料理と日本酒の相性]

笑四季モンスーンとチーズとの相性は以前ブルーチーズで試して、吟吹雪を使用した白ラベルがブルーチーズと一番相性が良かったのですが、今回はパルミジャーノチーズで試してみます。
parumi.jpg
薄く切ったパルミジャーノチーズに細切りのザーサイを乗せます。意外な取り合わせですが、これが不思議と良く合うんです。同じ発酵食品どうしだから相性が良いんですね。

最初に合わせたのはモンスーンシリーズの山田錦を使用した赤ラベルです。
うーん旨いです。
甘味が強く感じず、フルーツ系の香りも程良く、切れも良い。
何よりもお酒の雰囲気がパルミジャーノチーズにとても良く合うんです。
素晴らしいマリアージュです。
他の玉栄を使用した青ラベルや吟吹雪の白ラベルは香りが強くなってしまい、
今一つ合わないです。
mousoon-parumi.jpg
赤ラベルの本生原酒が合うのだったら、同じお酒の火入はどうなんだろうと、
赤ラベル火入を飲んでみましたが、相性は今一つ合わないです。
生より日本酒らしいところが合わないのだと思います。
同じお酒の生が相性が良くて火入が合わないとは、料理と日本酒の相性は実に微妙です。
面白いですね。

このパルミジャーノチーズの正式名称はパルミジャーノ・レッジャーノ、イタリアを代表するチーズです。
チーズ単独ではあまり美味しいと思わないのですが、他の食材と合わせると俄然真価を発揮します。
最初はパルミジャーノチーズだけ食べて、モンスーン赤ラベルを飲むとチーズが美味しくなるんです。
ザーサイと合わせてもすごく美味しいし、他のものと合わせることにより美味しさが倍増する、調味料的なチーズなんですね。

ザーサイは中国旅行のお土産に頂いたもので、とても新鮮なザーサイでした。
ザーサイ臭いザーサイはもしかしたらチーズとの相性はどうだったのだろうと思います。

チーズをスライスしてザーサイを乗せるだけの簡単なものですが、酒のつまみとしてはとても良いつまみです。
ただし普通の日本酒は合わないのではと思います。その証拠に火入の赤ラベルが合わなかったですからね。

イタリア産のパルミジャーノ・レッジャーノ、中国産のザーサイ、日本産の笑四季モンスーン、3国味の共演素晴らしいです。
どうぞ試してみてください。
ただし、笑四季モンスーン赤ラベルは本生原酒をお求めください。

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秋刀魚に合う日本酒は [料理と日本酒の相性]

秋の味覚の王様、秋刀魚に合う日本酒を選んでみました。
魚だったらどんな日本酒でもだいたい合うだろうとお思いでしょうが、そんな単純な話ではありません。
マグロに合っても白身の刺身には合わない日本酒もありますし、
淡白な魚と脂の乗った魚とでは合う日本酒は違ってきます。
料理と日本酒の相性をぴたりと合わせるのは難しいのです。
登水美山錦純米吟醸と秋刀魚
脂の乗った秋刀魚の塩焼きに、レモンと塩ゆでしたオクラを添えて、大根おろしで食べます。
さて合わせる日本酒は登水美山錦純米吟醸生酒を選びました。
春はミネラル感のある酸味が印象的でしたが、氷温で熟成させたおかげで、
このところ非常にバランスが良く柔らかさも兼ね備え、大人の雰囲気がある良い酒質になってきました。
酸味も丸くなり、この酸味が秋刀魚の油を程良く切ってくれると思ったからです。

秋刀魚に国産レモンをサッと搾る、レモンの香りが良いですね。
レモンは国産レモンに限ります。輸入したレモンより香りの立ち方が断然違います。
大根おろしに醤油をたらし、秋刀魚と一緒に頂く、
秋刀魚・レモンの香り・大根おろし、旨いなー!
そこで、登水をぐびり、
秋刀魚の味を最初はサッと切り、その後優しい味わいで口中を満たしてくれる。
この後味が秋刀魚とすごく相性が良いです。
旨いですね!
秋刀魚の旨さと、氷温熟成した登水の旨さ、
両者の共演に秋の味覚を満喫です。


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