夏の和洋会席料理と日本酒を楽しむ [料理と日本酒の相性]

前菜ウニとエビの水晶寄せ「夏の和洋会席料理と日本酒を楽しむ」
日本料理「あら井」さんで「夏の和洋会席料理と日本酒を楽しむ」会に参加しました。

~ 料 理 ~       ~ 日本酒 ~
前菜             風の森 夏の夜空
一、鮑館盛り
   福良煮、肝素麺
二、氷室開き
トウモロコシすり流し、
水晶寄せ(夏雲丹、海老)
            仙禽 愛山 50
淡路鱧葛打ち        
造 里          若波 純米吟醸
イサキ、マグロ        
お口直し         豊賀 特別純米 夏の直汲み
トマトの一皿        
魚料理          笑四季ユナイテッドオーキッド特別純米火入熟成
スズキのオーブン焼き        
グリエールチーズのクルート纏い
トマトと香草のクリームソース
肉料理          若駒純米大吟醸しずく搾り斗瓶採り1番斗瓶 
フランスドンプ産鶉の
フォアグラ詰めロースト     
お食事
冷製明太子のカッペリーニ
デザート 
桃のコンポート、ジュレとバニラアイス添え
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Tさんが会長を務める酒の会の「夏の和洋会席料理と日本酒を楽しむ」会
に参加しました。
今回もお酒の選定は任されています。

乾杯は風の森夏の夜空でおこないました。
発泡感のある夏の夜空は乾杯には最適のお酒です。
フレッシュ&フルーティーで魚介類にも良く合います。
このお酒、夏酒としては無濾過無加水生原酒で挑んだ風の森の意欲作です。炭酸を封じ込めた澄んだお酒はこのお酒以外見当たりません。
シャンパンのような気泡が立ち上がる様子は、まさに夏酒の最高傑作です。
お造り

次の仙禽愛山はウニには酸味が強いと感じましたが、鱧(はも)には素晴らしい相性でした。
仙禽愛山の酸味の強さが消えて、優しい表情のお酒になるのに驚きです。
温まると鱧と寄り添うような相性が素晴らしいです。
ウニには酸が強く感じ、鱧には寄り添うような優しさを感じ、同じ魚介類でもかなり相性に違いが出るんですね。日本酒と料理の相性は奥深いものです。

お造りには若波を合わせました。イサキの刺身には甘味を感じましたが、マグロの中トロにはよく合いますね。甘味が減ってもうぴったりです。
脂の強い料理には甘口のお酒が合うようです。


トマトの一皿
トマトには豊賀夏の直汲みです。良く合いますね。強過ぎず弱過ぎず、トマトのエグミを程良く緩和し、最後にトマトの香りがフワッと広がり美味しいです。
トマトに豊賀が合うとは思ってもみませんでした。豊賀はイタリアンと合うかもしれないですね。


スズキのオーブン焼きには笑四季ユナイテッドオーキッドを合わせました。これも良く合います。最後の魚の戻り香も品が良いです。トマトの入ったソースがスズキのエグミを消して、このソースと笑四季がまたよく合うんです。

さて本日のメイン料理は、濱野料理長が特別に取り寄せたフランスドンプ産鶉(うずら)のローストです。
この料理には若駒純米大吟醸しずく搾り斗瓶採り1番斗瓶を合わせました。
スズキのオーブン焼きトマトのクリームソース実は、この料理に合わせるお酒は凄く悩んだのですが、新入荷の若駒にしました。
カプロン酸系酵母使用のお酒は今まで料理との相性が良くなかった経験があるで、どうかなと思いましたが、このお酒は香りがそれほど強くなく、オリのある炭酸を含んだお酒で、ボディがしっかりしているため決めました。
ポルト酒ベースのソースが掛かった鶉が素晴らしい味わいで、大変美味しい料理です。
若駒は鶉に負けない強さがあり、肉なのに後口を爽やかにしてくれる、素晴らしいマリアージュを発揮しました。


明太子のカッペリーニには若駒のパイナップルの香りがとても良く合います。
鶉のロースト
デザートの桃のコンポートには笑四季を合わせたのですが笑四季の香りが桃にピッタリでした。笑四季を良く味わうと、香りの奥底に桃の熟した香りを感じるんです。そこが合ったのだと思います。同じフレーバーを持つ者同士相性が良いのは言うまでもありません。

料理との相性は今回どのお酒もパーフェクトでした。
特に鱧に合わせた仙禽愛山、スズキのローストでの笑四季オーキッド、鶉に素晴らしいマリアージュを見せた若駒どれも素晴らしかったです。
仙禽愛山や若波など和食でも食材により相性が微妙に異なる相性の妙を発見しました。

現代日本酒と料理との相性はまだまだ新しい発見があります。
日本酒はワインの数百年に及ぶ料理との相性探求の歴史には及びません。
現代日本酒と料理の相性はまだまだこれから探求が必要な分野ですが、
上手に日本酒を選んでやれば素晴マリアージュを堪能できると思います。

すこし前までは料理の邪魔をしない日本酒が良い食中酒と言われ、
個々の料理と相性の良い日本酒を選ぶことは考えていなかったようで、
どの料理にも1種類の日本酒で通すことが普通に行われていました。
ところが、和食でも個々の食材により相性は異なりますので、個々の料理に日本酒を上手く選んでやることが必要な時代となって来ています。
味わいが多様化し個性化してきている現代日本酒は和洋を問わずコース料理に合わせやすくなっています。
桃のコンポート
今回の和洋食でも上手く選んでやれば、全く問題なく料理と合う現代日本酒の素晴らしさを皆さんもぜひ味わってみてください。

                  
参加者のコメント(主に料理との相性を記したコメントを掲載)
風の森 夏の夜空
・名前のごとく夏を感じる酸味がよろしい。魚介類の料理にはよく合う。
・涼しげで上品な酸を頂きました。前菜によく合ったお酒だと思います。
・シャンパン+日本酒、シャンパンほど甘くなく、程よい酸が日本酒を感じさせる。
食前酒にはぴったりである。

仙禽 愛山 50
・日本酒度-5にしてはキリッとして、すっきりしている。鱧の椀ものを頂きながらお酒を飲むと、お互いにじゃましないような味わいです。
・お酒の酸味がとっても爽やかで、食事が進む感じです。
・夏向きの酸を感じる。風の森よりボディがしっかりしている。和食(淡い味、刺身、鱧etc)には負けない腰がある。

若波 純米吟醸
・飲み口の良いお酒。日本酒が苦手な人でも大丈夫かも。シンプルラベルが気に入りました。お刺身とよく合うと思います。
・淡麗さが好ましい。何杯飲んでも舌に残らない食中酒。

豊賀 特別純米 夏の直汲み
・やっぱり豊賀は美味しいですね。美味しい料理に合うお酒だと思います。トマトにこんなに合うとは思いませんでした!
・酸味と旨味のバランスが良く「いい酒だなー」というイメージ。すごいコストパフォーマンスの酒。誰にも教えたくない。
・全体的なバランスが高レベルで融合。第1級のお酒です!

笑四季 ユナイテッド オーキッド 特別純米
・クリームソースの料理にきちんと答えてくれるお酒だと思います。
・魚料理の濃厚なソースにピッタリ合った美味しいお酒。飲み易くクセになる味だと思います。
・グリエールチーズのソースにも妙に合う。どうしてだろう。チーズと酸味とのマリアージュか?

若駒 純米大吟醸 しずく搾り斗瓶採り 1番斗瓶
・肉料理にピッタリ!酸味が良いです。しっかりしている。
・思わぬ炭酸にビックリ。飲み口が凄く良いお酒と思いました。メインの料理と合うと思いました。
・米の旨味がいっぱい。肉にも負けない。後半はアンズのような甘さが漂ってくる。
・今回飲んだお酒の中で、このお酒が一番果実の味がする。純米大吟醸であるが、しっかりと主張している。
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