日本酒その常識は非常識パート4 「日本酒はワイングラスで飲むと美味しい」って本当? [日本酒その常識は非常識]

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」などの催しも開催されワイングラスで日本酒を飲むのが流行っています。
また、お洒落な日本酒バーなどでもワイングラスで提供するのが通常となっています。
このように日本酒はワイングラスで飲むと美味しいと一般に思われています。
しかし本当にそうでしょうか?
今回は「日本酒はワイングラスで飲むと美味しい」を検証していきます。
ワイングラス bySake芯

日本酒の味わいは香りだけではない
日本酒はワイングラスで飲むと香りがよくわかると言われています。
たしかにグラスの形状により香りはよくわかります。
しかし日本酒の味わいは香りだけではありません、多くの味の要素が多層に重ね合わされて紡ぎ出された繊細な味わいが魅力であって香りだけを楽しむものではありません。
日本酒の味は甘辛酸苦渋の五味からなり、五味に関する多くの「うまみ」成分から構成されています。
唐津ぐい吞み bySake芯

五味を味わうのに適した酒器は
陶磁器は日本酒の味の要素である五味をはっきりと浮き上がらせてくれます。
それに引き換えグラスはスッキリとした味になり、陶磁器ほど五味をはっきりと表現してくれません。
試しに陶磁器のぐい吞みとガラスのぐい吞みで同じお酒を飲み比べてみてください。違いがすぐ判るはずです。
ちなみにワイングラスはたまに生ヒネがマスキングされて分からなくなることがありますのでお気を付けください。
ガラス酒器 bySake芯

お酒の香りには上立ち香と含み香がある
上立ち香は液面から立ち上がる香りで、含み香は口に含んでから香る香りです。
上立ち香はエピローグであり、含んだ時の味や香りを暗示させるものです。
上立ち香は華やかな香りでも、含むとあまり香らない場合もあり、重要なのは含んだ時の味や香りです。
ワイングラスで香りがよく分かるのは上立ち香です。
お酒の評価は上立ち香だけでは決まりません、含んだ時の香りや味で評価は決まります。
日本酒に適しているのは五味が良くわかる酒器の方が良いのです。

陶磁器は香りが分かりづらいと言われていますが
小さなお猪口だと確かに香りは分かりにくいですが、鼻を覆うような大きなぐい吞みなら鼻が液面に近づけられ香りがよくわかります。
ちなみに私は大ぶりの白磁のぐい吞みを使用します。色を見るには蛇の目模様の無い方が色がよくわかりますし、大きい方が温度の変化を楽しめます。
お酒の液面の色やテリを見ればそのお酒が健康かどうかが分かります。白磁はお酒の表情を見るのに一番適した酒器なのです。

最後に
日本酒の醍醐味は五味といわれる「うまみ」成分を味わうことです。
洒落たワイングラスも良いですが、「うまみ」を存分に味わえる陶磁器の酒器で飲んでみることをお勧めします。
陶磁器は陶器と磁器で素材が違いますし色や形も千差万別、陶磁器で飲む楽しさを味わってみてください。


日本酒専門店 Sake芯 http://www.sake-sin.com/
Sake芯 ショッピングサイト http://shop.sake-sin.com/


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