風の森ナイト in YOKOSUKA「風の森蔵元を囲む会」を開催しました [日本酒の会]

風の森を造る油長酒造さんの山本嘉彦専務さんを迎えて9月23日(日)日本料理「あら井」さんで開催しました。

油長酒造さんは奈良県御所市にあり、1719年創業で12代続いている歴史のある蔵元さんです。

約290年続く古い蔵ですが、風の森は革新的な酒造りにより産み出されるお酒です。無濾過無加水生酒を通年販売するためのリスクを最小限にとどめる酒造技術と独創的な最新設備から産み出されるお酒は現代日本酒の味わいを見事に表現し、次代へ挑戦する蔵でもあります。
風の森油長酒造山本専務.jpg
山本専務さんは大学を卒業後蔵に入って4年目、冬の間は造りをおこない、夏はイギリスを基点に海外営業とお忙しい日々を送られています。

~山本専務さんの挨拶要旨~

生老ね(なまひね)しない酒造り
風の森を無濾過無加水生原酒で通年出荷すると決めてから、生老ねしない酒造りに取り組んできました。
老ねの原因物質を出さないことと、溶存酸素量をできるだけ減らすことに腐心しました。
例えば搾ったお酒をタンクに入れる時もドボドボ入れたのでは、空気と混ざってしまうので、空気と触れないよう静かに入れています。
そのような作業の積み重ねにより、溶存酸素量は減ってきたのです。

風の森の炭酸ガスを含んだシュワシュワとした味わいは、溶存酸素量を減らした結果ガスを多く含んだ味になりました。
始めから炭酸ガスを含んだ味にしようとしたのではないのです。
ウニ.jpg
このように生でも老ねない酒造りを行ってきた結果、最近では目指す酒質になってきたと思っています。

笊籬採り(いかきとり)について
7年の歳月をかけて父が研究を重ね、3年前から出荷しています。
酸素濃度の低い、発酵中のタンクの中に円柱の穴の開いたものを入れて、その中に染み込んだ部分をサイフォンの要領で別のタンクに採っています。
ですからあまり多くは採れないのです。
モロミの残りは薮田で搾っているので、しぼり華も笊籬採りも同じタンクなんです。
笊籬採りで搾ったお酒は、溶存酸素濃度が低く、また、他の搾り機と違いお米の粒が潰れないので、香味を損なうことなく、よりピュアーな酒質になります。上槽直後は酒質がまだ固く、味がふくらんで来ないので、秋まで熟成させ、うちはひやおろしをやっていないので、秋酒として9月に発売しています。

酵母について
うちは7号系酵母で純米から純米大吟醸まで1種類の酵母で仕込んでいるので、純米大吟醸なら純米大吟醸の品格を出すようにしたり、それぞれのお米の特徴が良く出るように造っています。

風の森を囲む会出品酒.jpg
~ 本日の出品酒 ~
乾杯 
純米大吟醸 山田錦 笊籬採り 
12BY古酒と23BY酒の飲み比べ
 12BY古酒 純米大吟醸 秋津穂 
 23BY 純米大吟醸 秋津穂 しぼり華 
笊籬採り 山田錦と雄町の純米吟醸比較
 純米吟醸 雄町笊籬採り 
 純米吟醸 山田錦笊籬採り 
笊籬採り 雄町・露葉風・秋津穂の純米比較
 純米 雄町笊籬採り 
 純米 露葉風笊籬採り 
 純米 秋津穂笊籬採り 
しぼり華 雄町と露葉風の純米吟醸比較
 純米吟醸 雄町 しぼり華
 純米吟醸 露葉風 しぼり華

~ 酒宴 ~
椀もの.jpg
乾杯は純米大吟醸山田錦笊籬採りでおこないました。
とても品が良くて良いですね。純米大吟醸らしいクオリティを感じます。
他のお酒も全て7号系酵母を使用していることで、風の森ティストをどのお酒にも感じ、一口飲めば風の森だと分かります。
酵母は同じでも、純米大吟醸は純米大吟醸としての品格を持ち、純米吟醸は雄町や山田錦の良さを十分に発揮しながらバランスの良さを感じさせ、
純米はたっぷりとした味わいながらも、お米の性格を良く引き出していました。

途中で料理長からサプライズとして、風の森に使用されているお米の銘柄名を書いた紙が貼られた料理が出されると、皆さん写真を撮っていました。専務さんもその紙を大事に持ち帰られました。とても素敵なサプライズですね。
お米銘柄名.jpg
「常温におかれても劣化しない」と蔵主さんが言われるほど酒質の強いお酒ですが、今日は風の森の秘密の一端を知ることができました。
溶存酸素を減らすための取り組みは、ドボドボと入れないなどチョットしたアイデアですが、そこに気付くところが凄いですね。
そして、それだけではなく、酒造りのすべての工程において酸素に触れさせないための工夫がなされ、そのような作業の一つ一つの積み重ねが風の森の味に結びついているのです。

今まで笊籬採りの手法は非公開で謎に包まれていたのですが、今日初めてその手法を明かしていただきました。油長酒造さんでは笊籬採りに限らず、他にも独創的な機械器具類が使用され、その結果ピュアーで強い酒が出来上がっています。

目的は一つでも様々な方向から目的を達成するための労力をいとわない、それが油長酒造さんの酒造り哲学だと感じました。

生酒は活き活きとした味わいや香味の際立ちなどが素晴らしいお酒です。
しかし生老ねしたり、甘くダレたりする欠点がありました。
そこで火入れをして生酒の欠点を解消したのが火入れ酒です。
でも火入酒にも欠点があります。
それは、火入によって生じる火入感や苦味の出現や旨味の減退などです。
火入れの技術は難しいのですが、上手に火入れをしてやれば火入れの欠点は生じず、適温で熟成してやることにより、円熟した味わいを楽しむことができるのが火入れ酒です。

生酒にしろ火入酒にしろそれぞれ欠点はあるのですが、
生酒のフレッシュで華やかで、味わいたっぷりな特徴を損なうことなく、生で老ねない強いお酒ができれば、それは日本酒において一つの理想です。

それにチャレンジし、理想の日本酒を究めようとしている風の森に乾杯!!

風の森を囲む会記念写真.jpg
~参加者コメント~
純米大吟醸 山田錦 笊籬採り 
・酸味が強く、最初に飲むお酒にとても向いている。一口飲んで思わず「あっ美味しい!!」と言ってしまいました。
・香り良く、とても品が良く、軽やかでピンとしている。
・乾杯に相応しい上質な酒。バランス最高。高級酒の典型、普通の飲みにはもったいない。上質な料理と合わせたい。
・ペティアン風の微発泡で爽やか。香りは杏のような甘酸っぱさ感があり、食前にはピッタリ。
12BY古酒 純米大吟醸 秋津穂 
・古酒ではあるが、爽やかな甘味と酸味があり、風の森特有の個性がある。
・長い間眠らせていたとは思えない新鮮な感じがしましたが、23BYを飲んでもう一度味わうと、何か深みがある感じがしました。
・たおやかな風味が良い。ゆっくりと熟成された落ち着いた感じ。
23BY 純米大吟醸 秋津穂 しぼり華 
・甘味酸味非常に良い。山田錦と秋津穂米の違いで価格も大幅に変わっているが、この美味しさでこの価格は素晴らしいと思う。
・フレッシュ感は純米大吟醸と変わらないが、少々カドが出ている。精米5%の差か、米の違いか?
・同じお酒でも、やはり12BY古酒に比べるとフレッシュな感じです。
純米吟醸 雄町 笊籬採り 
・同じ純米吟醸の山田錦と比較すると、甘味を感じしっとり感がある。女性で例えると山田錦は20代、雄町は30代か。
・沢山飲むならこれだ!本日のbest。時間を開けてもこれなら食事の最初から最後までOKです。
・柔らかくて良いね。温まるととても柔らかい。
純米吟醸 山田錦 笊籬採り 
・雄町に比べると深味のある味わい。やはり山田錦は酒米として素晴らしい。
・新しい日本酒という感じ。山田錦をここまで酸味とシュワシュワする感じの酒は初めて飲みました。
・山田錦らしい切れを感じるお酒。
純米 雄町 笊籬採り 
・果実のようなすがすがしさ。飲み易くて良い。
・本日のナンバーワン。雄町のふくらみと甘さ、バランス良好。
・炭酸と甘味が良い。旨味も多くて良い。
純米 露葉風 笊籬採り 
・メロンの香り、好きです。
・お米の味がしっかり残っていて、長時間飲んでいられると思う。
・飲み易さ、口当たり良いです。初めての味でお気に入り。
・強い味。肉料理には最高では。
純米 秋津穂 笊籬採り 
・スムースandフレッシュ。これが秋津穂。イカキの実力か。
・清涼感、後味が良い。日常酒として飲める。
純米吟醸 雄町 しぼり華 
・後味良く、果実酒的風雅あり。好きな味。
・フルーティー感良い。
・この蔵のお酒の中では好みのタイプ。
純米吟醸 露葉風 しぼり華 
・重みを感じる。美味しいけど多くは飲めない。
・何やら初めての味。沢山飲みたい。
・切れのある爽やかさ。
・甘辛のバランス良く、コストパフォーマンス良い。


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風の森ナイトinYOKOSUKA 「風の森蔵元を囲む会」を開催します [日本酒の会]

風の森ナイトinYOKOSUKA

第5回Sake芯酒の会「風の森蔵元を囲む会」を開催します
風の森 純米 露葉風
第5回Sake芯酒の会はせんねん会と合同で、風の森を造る奈良県油長酒造専務山本嘉彦様を迎えて囲む会を行います。
奈良県御所市にある蔵は、葛城山のふもとに位置し、金剛葛城山系の深層地下水を地下100mから汲み上げた硬度214mg/Lの超硬水を使用しています。
お米の味を活かした造りから産み出されるお酒は、フルーツ感溢れ、溶存するガスが多いため独特のシュワシュワとした飲み口に仕上がっています。
専務さんのお話と、笊籬採り(いかきどり)という搾りを採用した笊籬採りのお酒を中心に数種類を飲み比べていただきます。
なおH12BY古酒のスペシャルなお酒も併せて出品致します。
皆さまぜひご参加ください。


出品予定酒
・風の森笊籬採りを中心に10種類ほど

1,日時 9月23日(日) 
2,午後6時30分開宴 
3,会場 セントラルホテル9階 日本料理あら井 
横須賀市若松町2-8 電話046-824-1234
4,参加費 9,000円 
会費は当日会場にてお支払い願います。
5,宴席は全員着席にて会席コース料理を味わって頂きます。
6,先着25名様(なお定員になり次第締め切らせていただきます。)
7,参加ご希望の方は下記によりお申込下さい。
参加申込は、9月10日までに、下記メールまたはFAXでお願いいたします。
なお、申し込みの際下記項目をお知らせください。
・お名前・御住所・参加人数・電話番号・メールがある場合メールアドレス
申込メールアドレス  sake-sin@rg7.so-net.ne.jp
申込FAX 046-827-2131 


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「春の創作フレンチと日本酒のマリアージュを楽しむ会」を開催しました (パート2本篇) [日本酒の会]

「春の創作フレンチと日本酒のマリアージュを楽しむ会」を開催しました (パート2本篇)

2012年5月15日セントラルホテル「日本料理あら井」にて


~ 料 理 ~
             
アミューズ ブーシュ(金目鯛と穴子笹寿司)

海の幸と春野菜のサラダ仕立て
     
フォアグラとホワイトアスパラガスの西京焼き木の芽ソース

金目鯛の軽い煮付けジュヌボワーズソース

酒粕を纏った子羊のロースト
 
フロマージュ(ロックフォール、コンテ18カ月熟成)

デザート わらび餅、黒豆きな粉のアングレーズソース



~ 日本酒 ~


笑四季 アンタイド オーキッド特別純米

豊賀 Dスペック 純米大吟醸  39%

笑四季 モンスーン シロッコ

風の森 純米 露葉風

仙禽 生もと 亀の尾 50

笑四季 モンスーン 山田錦 ティエント


春の創作フレンチと日本酒


 料理はこの会のためだけに創作された特別料理で、その料理に合わせて選んだ日本酒を味わっていただくとても贅沢な会になりました。


テストの結果、笑四季アンタイドオーキッド特別純米を乾杯とアミューズにし、豊賀 Dスペック純米大吟醸を海の幸と春野菜のサラダに入れ替えた訳ですが、それがとても良かったです。

爽やかな酸味と微発泡の味わいの笑四季アンタイドオーキッドは乾杯にピッタリです。
金目鯛にゴマやシソなどが入ったお寿司と穴子の笹ずしの酢飯を笑四季が柔らかく包みとても良い相性です。
金目鯛すし


海の幸と春野菜のサラダ仕立ては貝やエビや野菜に花びらをちりばめたとても華やかな料理です。合わせた豊賀Dスペック純米大吟醸はイクラのような強い味のものにも負けない酒質と品の良い味わいが素晴らしい相性を発揮しました。


フォアグラはポルト酒ベースに木の芽やレモンの皮、西京味噌の複雑な味わいのソースが良く合い美味しいです。合わせた笑四季モンスーンシロッコは甘口の酸味の効いたお酒です。フォアグラの味に酸味が爽やかで、脂を酸が切る感じで良く合います。お酒だけ飲むと甘味を感じるのですが、フォアグラと合わせると不思議と甘味が感じられなくなります。

海の幸と春野菜のサラダ.jpg


金目鯛に赤ワインや醤油がベースのソースがかかった料理には、風の森純米露葉風を合わせたのですが、微発泡な酸味が金目鯛に良く合っていますし、品の良い香りが金目鯛のエグミを上品にしています。

子羊のロースト、子羊がまとっているのは笑四季の酒粕です。酒粕をクレープ状にし子羊の周りを包んだ料理です。
子羊とちょっと苦味のある酒粕の味が仙禽生もと亀の尾とピッタリ合います。
お酒が温まってくると子羊の柔かい甘い脂とお酒の柔かな味わいが素晴らしい相性を見せています。

フォアグラ

最後の料理は、ブルーチーズのロックフォールをクルミやレーズンが入ったパンに載せて、ベリーのコンフィチュールを付けて食べるのですが、笑四季モンスーン山田錦ティエントの花の香りとクリーミーな甘味が凄くよく合います。素晴らしいマリアージュです。
どの料理も合わせた日本酒と良く合い、素晴らしい会になりました。


~ 参加して頂いた方々のコメントです。 ~


笑四季 アンタイド オーキッド 特別純米
・軽い酸味と炭酸が五月の爽やかさを表しているようでこの季節にぴったりである。柔ら
かい甘味が穴子の甘味と良くマッチしている。
・キリッとした苦味が寿司とマッチしている。辛口の白ワインのようであるが、米の旨味
を感じる。飲んだ後の鼻に抜ける香りが良い。
・リースリングのような華やかな香り。アンズの香りも感じる。キレイな酸味がすっと鼻
を通る。ワイン風の爽やかさと日本酒の持つ旨味がマッチしている。
・穴子寿司の甘さを消してくれる。バランスが良い。食前酒としてピッタリ。

金目鯛 豊賀 Dスペック 純米大吟醸 39%
・スーッと軽やかに飲める果実的な高級酒。爽やかな甘味も素晴らしい。角がない球体の
ような感覚。料理の軽やかで繊細な味や華やかな色彩とエレガントなお酒とのマリアージュは最高です!
・ビロードのような舌触り、絹のような柔らかさ、パプリカやバルサミコのソースも良いハーモニー。品の良い味わいは群を抜く!
・しっかりとした味で美味しい!!と思いました。海の幸と春野菜のサラダにとても良く合っていると思います。
・くどさや尖がっている処の無い優しい爽やかさ文句なし!
・エビやホタテ等の味にお酒が勝ちすぎるかなと思ったけど、サラダにバランスがとれ良く合った酒です。腰のある良い酒。

笑四季 モンスーン シロッコ
・本当にフォアグラの料理に合うと思います。お酒単体だと甘い感じですが、お料理と一緒に頂くと少し強めと思った酸味が程良く感じられ、不思議と甘味があまり感じられなくなりました。
・口中でフォアグラと混じると、酒とフォアグラ両方の旨味が増す。フォアグラは甘い白
ワイン(ソーテルヌなど)と合うというのが少し分かったような気がする。
・一口目、うーん甘い日本酒?フォアグラを食べた後の味は一口目と全然変わり甘味は完全に無くなり酸が前面に出る。
・甘味が最初に顔を出す。フォアグラを口に入れると後は酸味が脂分をキレイに洗い流す。
・この酸味が脂っこいフォアグラと合っている。酒本体のみではたくさん飲めないが、脂っこい料理には合うし、この取り合わせを考えたスタッフも凄い。

子羊のロースト

風の森 純米 露葉風
・酒の味そのものは良いが、軽い煮付けの味には少々負けているかも。
・風の森の中では穏やかな酒だと思います。甘酸苦のバランスが良く、やや酸味のあるソ
ースとよく合っています。
・酸甘味のバランスが良い。ボディがしっかりしているので、料理の濃い目の味に合うと
思う。
・自然に包まれた清風感、香りも良い。生酒ながら変な雑味くどさが無い。後味がいさぎ良い。

仙禽 生もと 亀の尾 50
・ふっくらした厚味と飲みごたえ、子羊のややクセのある香りを包み込むような味わいの
仙禽は本日最高のマリアージュ!子羊とボルドーのポイヤックの相性に勝とも劣らない。
・生もと亀の尾無濾過生原酒という想像とはかなり異なる酒。重厚濃淳というイメージとは異なる爽やかで米の旨味を感じる新しい酒。仙禽ワールド!
・がっつり良いですね。いつもレベルが安定している。自宅でローストビーフと合わせたいです。
・酸味甘味苦味等々以前の味とは違う。大人の味になったのかな、と思う酒になっている。つまりバランスが良くなった。しかし苦味の味。
フロマージュ

笑四季 モンスーン 山田錦 ティエント
・チーズに凄く良く合います。特にブルーチーズはOK。食後の口直しに合います。
・ブルーチーズに本当にとっても合いますね。
・マスカットフレーバーが印象的。ロックフォールとのマリアージュはグッド。
・デザートワイン的だが意外といける。新しい。沢山飲めないがgoodかも。


~ 最後に ~


日本酒は酔うためのお酒ではなく、完全に楽しむためのお酒に変わってきています。
文化や食事が昔とはまったく異なる環境で育った若い造り手は、昔ながらの日本酒の味とはまったく異なる新しくて楽しい日本酒を生みだしてくれました。

今回の料理に合わせた日本酒もそんな彼らが造った新感覚の日本酒です。
このような日本酒はどの料理にも無難に合うという訳ではなく、
料理とお酒の相性を見極めて慎重に選んでやれば、素晴らしい料理とのマリアージュが生まれます。

今回の料理とお酒の組み合わせを、日本酒で楽しむホームパーティーの参考にしてみてはいかがでしょうか。


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「春の創作フレンチと日本酒のマリアージュを楽しむ会」を開催しました (パート1) [日本酒の会]

この企画は「日本料理あら井」さんの料理長から提案されたものです。
フランス料理と日本酒を合わせる会は20回もやっていますので、快くお受けいたしました。
「春の創作フレンチと日本酒のマリアージュを楽しむ会」は日本料理あら井さんとSake芯のコラボ企画で開催することにしました。

会は先日開催しましたが、このパート1では、開催に至るまでの経過と料理に合わせた日本酒の選考過程を書きます。


~ 日本酒選考経過 ~

料理長の工夫に工夫を重ねたメニューが届き、
個々の料理に合う日本酒を考えました。

最初の乾杯とアミューズには、一口でお客さんの気持ちを掴んでしまうような、華やかで上質なお酒を考えました。豊賀Dスペック純米大吟醸です。

2番目の海の幸と春野菜のサラダには、流麗な飲み口と爽やかな白ワインのような酸味を持つ笑四季アンタイドオーキッドにしました。

3番目の料理はフォアグラです。フォアグラには今までの経験から甘口の日本酒が良く合います。しかもフォアグラの脂をよく切ってくれる酸味が必要です。
この条件に当てはまるのは、笑四季モンスーンシロッコです。モンスーンの中では中甘口でしかも6号系酵母由来の鮮やかな酸味を持ちフォアグラに合うと思いました。

4番目の料理は金目鯛です。使用しているジュヌヴォワーズソースのベースとなる赤ワインには、風の森純米露葉風のちょっぴりタンニンを感じるブドウのようなテイストがこの料理に合うと思いました。もちろん風の森は魚に良く合います。

さてメイン料理の子羊のローストには、仙禽生もと亀の尾で合わせます。ブルゴーニュの柔かなミディアムボディの赤ワインを思わせるタンニンが肉に抜群の相性を発揮する肉食系日本酒です。
この料理に使用する酒粕は、笑四季酒造さんからモンスーンを袋吊りしたとてもクリーミーな「酒粕革命」という特別な酒粕を取り寄せました。
笑四季酒粕革命
最後のフロマージュはブルーチーズを出して頂くよう料理長にお願いしたもので、
ロックフォールと笑四季モンスーン山田錦ティエントとの相性を確かめたかったのです。

この6種類の日本酒を事前に料理長に届けて味わって頂きましたので、料理の最終的な微調整が行われたようです。

~ マッチングテスト ~
   料理と日本酒のマッチングテストを行いました。

アミューズの金目鯛と穴子の笹ずしそして海の幸と春野菜のサラダ仕立てに合わせた笑四季アンタイドオーキッドは酢飯にとても素晴らしい相性でしたので、オーキッドと豊賀を入れ替え、オーキッドを乾杯とアミューズに合わせることにし、豊賀はサラダに合わせることにしました。サラダに使用されているイクラが豊賀の方が相性が良かったのです。
笑四季モンスーン シロッコ 特別醸造越神楽 直汲生原酒 2012
そして3番目の料理のフォアグラとホワイトアスパラガスの西京焼き木の芽ソースに合わせた笑四季モンスーンシロッコ、
ポルト酒ベースのソースがかかったフォアグラとの相性はため息が出るほど素晴らしかったです。フォアグラは甘めのお酒が合うので、モンスーンも甘口のお酒です。フォアグラと合わせると不思議と甘味を感じません。フォアグラを優しくいざなって喉へ運んでくれます。

4番目の料理金目鯛の軽い煮付けジュヌボワーズソースには風の森純米露葉風を合わせました。赤ワインや醤油をベースとしたジュヌボワーズソースにこのお酒のブドウのような渋味や苦味が良く合い味を引き締め良い相性です。
仙禽 生もと 亀の尾 50
子羊のロースト、この料理には仙禽生もと亀の尾を合わせました。この両者鳥肌ものの相性です。子羊の柔かくて脂の甘い味わいと甘めのソースに仙禽のタンニンのような渋味が味を引き締めて、このバランス感覚は絶品です。このお酒だからこのソースなんだと思わせる、素晴らしいです。

最後のフロマージュのロックフォールチーズはクルミとレーズン入りパンにベリーのコンフィチュールを付けて食べました。笑四季モンスーン山田錦ティエントとの相性は素晴らしいです。青カビの匂いとモンスーンの花の香りが凄く合うんです。やはりモンスーンはブルーチーズに良く合います。
笑四季 モンスーン 山田錦 本生原酒 2012 ティエント
これは素晴らしい会になりそうです。

次回はいよいよ本篇です。
パート2に続く・・・・


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豊賀蔵元を囲む会を開催しました [日本酒の会]

せんねん会との共催により「豊賀蔵元を囲む会」を開催しました。
高沢酒造蔵元
豊賀を造る高沢酒造さんは長野県小布施町にあり、親子で造る比較的小規模な蔵元さんです。
しかし杜氏を務める高沢賀代子さんとご主人が醸す日本酒は、ここ数年で酒質が著しく向上し、今や全国レベルで見てもトップクラスの日本酒となっています。
蔵の様子はこちらをご覧ください。

賀代子さんが杜氏を務めるようになったいきさつは冒頭の挨拶の中で語られました。
11年前それまで来ていた杜氏が突然来られなくなり、父と娘で教科書を片手に造ったそうです。ひとり残ってくれた蔵人の方に造り方や機械の操作方法を聞きながらの日本酒造りは、教科書通りにならない状況の連続で、想像を絶するほど大変なことだったのではと思います。

その後6年前から賀代子さんが杜氏を務めるようになり、酒質は急速に向上します。
どのようなお酒を目指すのかという話の中で賀代子さんは「お母ちゃんのような酒を造りたい」との思いで造られているそうです。
優しい味わいの中にも芯が強くてみんなから愛されるお酒ではないかと思いました。
豊賀はまさにそのような味わいです。
そして、瑞々しい果物を思わせるようなフレーバーを感じさせるところは賀代子さんの持つ現代的な感覚に起因しているのではないでしょうか。
豊賀蔵元を囲む会
私の造りは流派が無いと話されていましたが、流派が無い事が逆に流儀にとらわれず、個々の良い技法を取り入れたことが良かったのではと思います。

今回10種類飲んでいただきましたが、何一つこれは旨くないというお酒は皆無で、どのお酒も素晴らしく、その実力ぶりに驚かされました。

高沢酒造さんの主要銘柄は米川ですが、もう一つの銘柄豊賀は味わい深い酒質になるよう意識して造り、全てのお酒は純米の造りになっています。

今回特に特別純米しらかば錦仕込5号の搾り違い(直汲み、中取り、責め)を飲み比べてみました。
どのお酒も搾りの方法による味わいの違いを反映させつつそれぞれ素晴らしい味わいで、
直汲みや中取りは当然美味しいのですが、責めも生原酒特有の味の厚さに切れの良さが加わり、ただ味が多いだけのお酒ではなく素晴らしい味わいです。

皆さん大吟醸から特別純米までどのお酒も旨いねーと絶賛する声を多く聞きました。

以下の感想をご覧いただければと思います。
豊賀蔵元を囲む会出品酒
参加者の感想

米川 大吟醸 山田錦 火入れ 21BY
・香りが柔らかく味も香り同様にソフトで、口に含むと柿のような甘味がする。
・甘味爽やかで程良い酸味、それでいて大吟らしい素晴らしい酒。
・その他バランスが良いとの声多数。
豐賀 純米大吟醸 美山錦 直汲み 生原酒 スペックD
・口当たりは生炭酸味が甘味とともに心地よい。
・旨味と酸味のバランスが抜群。純大吟だが香りが抑えめなところが自分好み。
 非常に繊細でデリケート。
・原酒味が強い割には後味がさっぱりしている。
豊賀 純米吟醸 美山錦 中取り 生原酒
・キレイな酸味は和食のみならず、洋食やフレンチにもマッチする。
・甘酸っぱい果物のような印象。若干の苦味も有り個人的には好きです。
・大吟と違った繊細な酸味がgood。
豊賀 特別純米 しらかば錦 仕込五号 中取り 生原酒
・酸の走り、味の冴え素晴らしい。
・旨味と苦味が程良くかみ合い、無濾過生原酒の優等生。
豊賀 特別純米 しらかば錦 仕込五号 直汲み 生原酒
・フレッシュさと少し弾けるような口当たり。香りも華やか。
・香りは軽く、甘味と酸味が生きている。
・柔らかさを基本に持ちながら、酸が効果的に効く。
豊賀 特別純米 しらかば錦 仕込五号 責め 生原酒
・中取り、直汲みに比べるとソフトでマイルドな感じ。甘酸苦のバランス良く、
 この3種の中ではベスト。
・中取りと比較して角が無く円やかさがある。甘味も綺麗に残る。水のような透明感、
 無濾過にしては珍しい酒質。
豊賀 特別純米 しらかば錦 仕込五号 火入原酒
・すごく柔らかくて飲み易いお酒。火入感があまり無い。
・火入しているため生原酒よりさらにスムーズ。温度が上がると甘味が良い。酸味は控えめ。
・やや黄色みを帯び、少し熟成感、ぬる燗が良いかも。
豊賀 特別純米 しらかば錦 仕込二号 火入原酒
・口当たりは甘口だが、酸味も軽く切れが良い。
・口当たり辛くスッキリ。これもぬる燗が良い。
豊賀 特別純米 しらかば錦 仕込六号 直汲み 生原酒
・旨いです。酸味と甘味の良さに、生酒らしいスピード感がある。
・旨味はピカイチ。味に幅と厚みがある。
・生酒の炭酸味が生きている。
・酸甘苦のバランス良く、五号の直汲みとは印象が違う。
豊賀 特別純米 ひとごこち 直汲み 生原酒
・酸がキラキラ光り、しかも飲みごたえもあり、コストパフォーマンスが高い。
 温度が上がるとクリーミーな香りが出てくる。
・一番好きかも知れない。
・フレッシュ&スムーズで旨い。どのお酒も一貫性も有り個性も有る。全て旨い!

(以上です。)
オークション
最後に、残ったお酒や前掛けのオークションを行い、皆さまのご協力により、
総額27,000円が集まりました。
全額を東日本大震災被災地復興支援イベント「輪になろう日本酒」~日本の絆を深めよう~のイベント事務局を通じて・被災蔵元・日本赤十字社・あしなが育英会へ寄付いたしました。
有難うございました。

今回10種類飲んでみて酒質の高さに感心しました。豊賀ってこんなに素晴らしいのかと改めて思いました。
私も25年日本酒を飲んできましたが、全てのお酒が素晴らしいなんてことはめったにない稀なケースで、本当に凄いことです。
冒頭で、豊賀は今や全国的に見てもトップクラスと書きましたが、実際に飲んでみて実感します。
これだけ素晴らしい日本酒を造っているのですから、これから人気が出てくる蔵です。
全国的にまだあまり知られていませんが、飲んでいただければ豊賀の素晴らしさが実感できると思います。
ぜひ皆さん豊賀を飲んでみてください。
きっと素晴らしい味わいに感動されると思います。


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「豊賀蔵元を囲む会」を開催します [日本酒の会]

第3回Sake芯酒の会はせんねん会と合同で、豊賀を造る高沢酒造さんを迎えて囲む会を行います。
高沢酒造
高沢酒造さんの杜氏は蔵元のお嬢さん高沢賀代子さんです。昨年結婚され旦那さんと二人三脚での酒造りに励んでいます。

豊賀は年々酒質が向上し、今や全国的に見てもハイレベルな酒質のお酒を造っています。
ぜひ参加頂いて応援お願いします。

※当店は東日本大震災復興イベント「輪になろう日本酒」に参加しています。当日はイベントの一環としてお酒をオークションし、収益金を輪になろう日本酒実行委員会を通じて被災蔵元、日本赤十字社、あしなが育英会へ寄付しますので併せてご協力よろしくお願いいたします。
輪になろう日本酒バナー.gif



http://waninarounihonsyu.com/


出品予定酒
・豊賀と地元銘柄米川を8種類ほど

1,日時 9月25日(日) 
2,午後6時30分開宴 
3,会場 セントラルホテル9階 日本料理あら井
横須賀市若松町2-8 電話046-824-1234
4,参加費 9,000円
会費は当日会場にてお支払い願います。
5,先着30名様(なお定員になり次第締め切らせていただきます。)
6,参加ご希望の方は下記によりお申込下さい。
参加申込は、9月18日までに、下記メールまたはFAXでお願いいたします。
なお、申し込みの際下記項目をお知らせください。
・お名前・御住所・参加人数・電話番号・メールがある場合メールアドレス
申込メールアドレス  sakesin@sake-sin.com
申込FAX 046-827-2131 



日本酒専門店 Sake芯 http://www.sake-sin.com/
Sake芯 ショッピングサイト http://shop.sake-sin.com/

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がんばっぺ東日本~応援しよう栃木の酒~に参加いただき有難うございました [日本酒の会]

第2回Sake芯酒の会は日本酒の会せんねん会との共催により5月28日開催しました。
沢山の方々に参加いただき有難うございました。
sake-itiran.jpg
蔵元及び出品酒一覧

株式会社せんきん
仙禽 純米吟醸 雄町 55
仙禽 山廃純米 亀の尾 80
仙禽 山廃純米 愛山 80
仙禽 純米大吟醸 ひとごこち 21BY
仙禽 純米吟醸 雄町 あらばしり 21BY

飯沼銘醸株式会社 
杉並木 大吟醸 出品酒
杉並木 桃の道 特別純米
姿 純米吟醸 緑ラベル
姿 純米吟醸 山田錦 あらばしり 21BY


若駒酒造株式会社 
若駒 純米大吟醸 雄町
若駒 特別純米 雄町   
若駒 純米 雄町
木桶仕込み かねたまる しずく搾り
kinensatsuei.jpg

当日は、義援金箱の設置とオークションにより沢山の義援金が集まりました。
合計 37,400円
全額を6月1日に日本赤十字に寄付いたしました。
参加された皆さま及びご協力いただいた蔵元様有難うございました。

㈱せんきん、飯沼銘醸㈱、若駒酒造㈱の被災状況

㈱せんきん  銘柄:仙禽
江戸時代から建っていた煙突が倒壊。真下に崩れたため人的被害は無し。蔵の一部が崩壊。瓶詰めの新酒が2000本~3000本破損。

飯沼銘醸㈱  銘柄:姿、杉並木
現在使用していない高さ約33メートルの煙突の損傷が激しく、側面のコンクリートが剥れ崩れる状態で危険のため解体。

若駒酒造㈱  銘柄:若駒、かねたまる
蔵は土壁が少し崩れ、建物がずれた。煙突が損傷している。4月16日の地震でさらに損傷拡大。
kifu.jpg
~ 後記 ~
ことの始まりは3月15日に被害状況を確認のため仙禽さんへ電話をしたことから始まりました。
仙禽さんで大変な被害を被ったことを知り、情報を集めると仙禽さん以外の北関東の蔵でもかなりの被害を被った蔵がありました。しかし一切報道されていませんでした。
これは何とかしなければと、ネット上に東北の被災した蔵を応援するため立ち上がったサイトに、北関東の蔵も応援して欲しいと声を掛けましところ、ほとんどのサイトで取り上げていただきました。
そして、被害にあった栃木県の蔵を応援するため、せんねん会会長と相談し、「がんばっぺ東日本~応援しよう栃木の酒~」の開催が決まった次第です。

ぜひ皆さん、東北の蔵と同じ、いやもっとひどい被害を受けている蔵もある栃木県・茨城県・千葉県の蔵のお酒も東北のお酒と同じように応援お願いします。

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第2回Sake芯酒の会を開催いたします [日本酒の会]

テーマ「がんばっぺ!東日本」 ~応援しよう栃木の酒~

今回は日本酒の会せんねん会との共催により開催いたします。

開催趣旨
 この度の大震災により東日本の多くの酒蔵が被害を受けました。
関東の栃木県でもかなりの蔵の建物が損傷したり煙突が崩落したり、
またお酒が何千本も割れるといった大きな被害を受けているにもかかわらず、
ほとんど報道されていないのが実情です。
そこで、東北の蔵と同じような被害を受けている栃木県の蔵のお酒を飲んで応援することにしました。

 当日は、お酒や蔵の前掛けをオークションし、収益金と義援箱に寄せられた寄付金を
赤十字に寄付したいと思います。



日時:5月28日 午後7時開催
場所:セントラルホテル9階 日本料理あら井
   横須賀市若松町2-8 電話046-824-1234

会費:8,000円
会費は当日会場にてお支払い願います。

定員:先着30名

出品蔵元:
㈱せんきん、銘柄:仙禽
飯沼銘醸㈱、銘柄:姿
若駒酒造㈱、銘柄:若駒

出品酒数:15本程度、レアーなお酒も用意していますのでお楽しみに
オークション:残ったお酒と蔵の前掛けをオークションいたします。

参加申込は、5月20日までに、下記メールまたはFAXでお願いいたします。
なお、申し込みの際下記項目をお知らせください。
お名前、御住所、参加人数、電話番号、メールがある場合メールアドレス

Sake芯メール  sakesin@sake-sin.com
Sake芯 FAX 046-827-2131 


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キレイな山廃こそ本来の山廃 [日本酒の会]

先日Tさんが会長を務める酒の会へ参加して来ました。
今回のテーマは、「キレイな味わいの飲み易い山廃」がテーマです。
東北各県を代表する山廃が並びました。
秋田県の雪の茅舎、新政、
宮城県の日輪田、山形県の山男山
福島県の風が吹く、
2010.12.4sennenkai110.jpg
いずれのお酒もキレイで、酸が出ていても酢っぱい酸ではなくキレイな酸味で、山廃とは思えない飲み易いお酒です。
参加者皆さん今までの山廃のイメージが変わったと言っていました。

私も、今まで飲んできた山廃や生モトは飲みにくいお酒がほとんどでした。
昔は、ごつくて飲みにくい山廃が、昔ながらの造りで、これこそ本来のお酒の味わいだと言われていましたので、そう信じて飲んでいた訳です。
最近も「山廃は飲んでみないと怖くて買えない」とコメントしたブログを見かけました。
「山廃」の一般的なイメージはまだこのようなイメージだと思います。

ところが最近、キレイで飲み易い山廃が出てきています。今回はそういう山廃を集めての酒の会だそうです。

私が以前読んだ、故上原浩先生の著書「純米酒を極める」(光文社新書2002年刊)に現代の生モトや山廃造りについてこう書かれています。

「生モト系の酒の中には、どう見ても(腐造寸前の)多酸モロミを搾ったとしか思えない飲みにくい酒があるが、これは明らかに失敗作である。同じ酸でも、まっとうな発酵によって生じた酸はキレイな旨味に感じられるが、不健全な発酵によって生じた酸は、エグく、酸っぱく、苦く、嫌味にしか感じられない。生モト系の造りの酒は、酸度やアミノ酸度が~中略~速醸系の造りの場合と同程度に抑えられているべきである。ただ現状では、多くの酒造家の技術が十分でないため、どうしても味の多い酒になってしまっている。生モト系でも、もっと味切れの良い爽やかな酒が増えてくることが望ましい。」と。

そして今までの飲みにくい山廃や生モトの酒を飲んでいたことについて、次のように書いています。
「世の中には奇妙な飲み手がおり、失敗作の見本のような不味い酒を我慢して飲み下し、その飲みにくさが生モト系の特徴であると勘違いして、有難がり、「これぞ本物!」と吹聴しているから、ますますわけが分からないことになる。」
これは正に飲みにくい不味い酒を本物だから旨いのだと脳に言い聞かせて、今まで私たちは飲んでいた情景を言い得ています。

健全な発酵から生まれるキレイで爽やかな酒が本来の生モトや山廃の酒であるなら、この会で飲んだお酒は山廃本来の味わいを持った正統的な山廃であると言えます。

日本酒というのは本当に深くて面白いですね。
だから日本酒探求は止められないです。

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Sake芯酒の会を開催します [日本酒の会]

いつも当店をご利用いただき有難うございます。

この度当店のお客様に、当店の日本酒と美味しい料理を楽しんでいただく為に、
Sake芯酒の会を開催することとなりました。

第1回目は、私が18年も日本酒とフランス料理で色々と試してきたことを
皆さんにも楽しんでいただきたいと考え、
「フランス料理と日本酒を楽しむ」というテーマで行います。
また日本酒と比較するためワインもご用意しております。

下記詳細にて開催いたしますので、是非ご参加ください。

~ 詳 細 ~

第1回Sake芯酒の会「フランス料理と日本酒を楽しむ」

月日 11月7日(日曜)

時間 午後6時30分から

会場 ダイニングおおしま(JR横須賀駅そば)
    電話:046-826-1480
    横須賀市汐入町1-5
    ~ダイニングおおしま~
横須賀プリオンホテル洋食料理長を務めた大島オーナーシェフのお店です。
地の食材を活かしたフランス料理の数々をお楽しみください。
http://www.dining-oshima.com/index.php
    地図ダイニングおおしま地図.jpg

会費 7,000円
    会費は当日会場にてお支払い願います。

定員 20名程度

料理 フランス料理フルコース
日本酒 5~6種類
ワイン 赤白2種類

参加申込は、10月23日までに、下記メールまたはFAX・電話でお願いいたします。
なお、申し込みの際下記項目をお知らせください。
お名前、御住所、参加人数、電話番号、メールがある場合メールアドレス

Sake芯メール  sakesin@sake-sin.com
Sake芯 FAX 046-827-2131  電話 046-827-2131

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