「春の創作フレンチと日本酒のマリアージュを楽しむ会」を開催しました (パート2本篇) [日本酒の会]
「春の創作フレンチと日本酒のマリアージュを楽しむ会」を開催しました (パート2本篇)
2012年5月15日セントラルホテル「日本料理あら井」にて
料理はこの会のためだけに創作された特別料理で、その料理に合わせて選んだ日本酒を味わっていただくとても贅沢な会になりました。
テストの結果、笑四季アンタイドオーキッド特別純米を乾杯とアミューズにし、豊賀 Dスペック純米大吟醸を海の幸と春野菜のサラダに入れ替えた訳ですが、それがとても良かったです。
爽やかな酸味と微発泡の味わいの笑四季アンタイドオーキッドは乾杯にピッタリです。
金目鯛にゴマやシソなどが入ったお寿司と穴子の笹ずしの酢飯を笑四季が柔らかく包みとても良い相性です。
海の幸と春野菜のサラダ仕立ては貝やエビや野菜に花びらをちりばめたとても華やかな料理です。合わせた豊賀Dスペック純米大吟醸はイクラのような強い味のものにも負けない酒質と品の良い味わいが素晴らしい相性を発揮しました。
フォアグラはポルト酒ベースに木の芽やレモンの皮、西京味噌の複雑な味わいのソースが良く合い美味しいです。合わせた笑四季モンスーンシロッコは甘口の酸味の効いたお酒です。フォアグラの味に酸味が爽やかで、脂を酸が切る感じで良く合います。お酒だけ飲むと甘味を感じるのですが、フォアグラと合わせると不思議と甘味が感じられなくなります。
金目鯛に赤ワインや醤油がベースのソースがかかった料理には、風の森純米露葉風を合わせたのですが、微発泡な酸味が金目鯛に良く合っていますし、品の良い香りが金目鯛のエグミを上品にしています。
子羊のロースト、子羊がまとっているのは笑四季の酒粕です。酒粕をクレープ状にし子羊の周りを包んだ料理です。
子羊とちょっと苦味のある酒粕の味が仙禽生もと亀の尾とピッタリ合います。
お酒が温まってくると子羊の柔かい甘い脂とお酒の柔かな味わいが素晴らしい相性を見せています。
最後の料理は、ブルーチーズのロックフォールをクルミやレーズンが入ったパンに載せて、ベリーのコンフィチュールを付けて食べるのですが、笑四季モンスーン山田錦ティエントの花の香りとクリーミーな甘味が凄くよく合います。素晴らしいマリアージュです。
どの料理も合わせた日本酒と良く合い、素晴らしい会になりました。
笑四季 アンタイド オーキッド 特別純米
・軽い酸味と炭酸が五月の爽やかさを表しているようでこの季節にぴったりである。柔ら
かい甘味が穴子の甘味と良くマッチしている。
・キリッとした苦味が寿司とマッチしている。辛口の白ワインのようであるが、米の旨味
を感じる。飲んだ後の鼻に抜ける香りが良い。
・リースリングのような華やかな香り。アンズの香りも感じる。キレイな酸味がすっと鼻
を通る。ワイン風の爽やかさと日本酒の持つ旨味がマッチしている。
・穴子寿司の甘さを消してくれる。バランスが良い。食前酒としてピッタリ。
豊賀 Dスペック 純米大吟醸 39%
・スーッと軽やかに飲める果実的な高級酒。爽やかな甘味も素晴らしい。角がない球体の
ような感覚。料理の軽やかで繊細な味や華やかな色彩とエレガントなお酒とのマリアージュは最高です!
・ビロードのような舌触り、絹のような柔らかさ、パプリカやバルサミコのソースも良いハーモニー。品の良い味わいは群を抜く!
・しっかりとした味で美味しい!!と思いました。海の幸と春野菜のサラダにとても良く合っていると思います。
・くどさや尖がっている処の無い優しい爽やかさ文句なし!
・エビやホタテ等の味にお酒が勝ちすぎるかなと思ったけど、サラダにバランスがとれ良く合った酒です。腰のある良い酒。
笑四季 モンスーン シロッコ
・本当にフォアグラの料理に合うと思います。お酒単体だと甘い感じですが、お料理と一緒に頂くと少し強めと思った酸味が程良く感じられ、不思議と甘味があまり感じられなくなりました。
・口中でフォアグラと混じると、酒とフォアグラ両方の旨味が増す。フォアグラは甘い白
ワイン(ソーテルヌなど)と合うというのが少し分かったような気がする。
・一口目、うーん甘い日本酒?フォアグラを食べた後の味は一口目と全然変わり甘味は完全に無くなり酸が前面に出る。
・甘味が最初に顔を出す。フォアグラを口に入れると後は酸味が脂分をキレイに洗い流す。
・この酸味が脂っこいフォアグラと合っている。酒本体のみではたくさん飲めないが、脂っこい料理には合うし、この取り合わせを考えたスタッフも凄い。
風の森 純米 露葉風
・酒の味そのものは良いが、軽い煮付けの味には少々負けているかも。
・風の森の中では穏やかな酒だと思います。甘酸苦のバランスが良く、やや酸味のあるソ
ースとよく合っています。
・酸甘味のバランスが良い。ボディがしっかりしているので、料理の濃い目の味に合うと
思う。
・自然に包まれた清風感、香りも良い。生酒ながら変な雑味くどさが無い。後味がいさぎ良い。
仙禽 生もと 亀の尾 50
・ふっくらした厚味と飲みごたえ、子羊のややクセのある香りを包み込むような味わいの
仙禽は本日最高のマリアージュ!子羊とボルドーのポイヤックの相性に勝とも劣らない。
・生もと亀の尾無濾過生原酒という想像とはかなり異なる酒。重厚濃淳というイメージとは異なる爽やかで米の旨味を感じる新しい酒。仙禽ワールド!
・がっつり良いですね。いつもレベルが安定している。自宅でローストビーフと合わせたいです。
・酸味甘味苦味等々以前の味とは違う。大人の味になったのかな、と思う酒になっている。つまりバランスが良くなった。しかし苦味の味。
笑四季 モンスーン 山田錦 ティエント
・チーズに凄く良く合います。特にブルーチーズはOK。食後の口直しに合います。
・ブルーチーズに本当にとっても合いますね。
・マスカットフレーバーが印象的。ロックフォールとのマリアージュはグッド。
・デザートワイン的だが意外といける。新しい。沢山飲めないがgoodかも。
日本酒は酔うためのお酒ではなく、完全に楽しむためのお酒に変わってきています。
文化や食事が昔とはまったく異なる環境で育った若い造り手は、昔ながらの日本酒の味とはまったく異なる新しくて楽しい日本酒を生みだしてくれました。
今回の料理に合わせた日本酒もそんな彼らが造った新感覚の日本酒です。
このような日本酒はどの料理にも無難に合うという訳ではなく、
料理とお酒の相性を見極めて慎重に選んでやれば、素晴らしい料理とのマリアージュが生まれます。
今回の料理とお酒の組み合わせを、日本酒で楽しむホームパーティーの参考にしてみてはいかがでしょうか。
日本酒専門店 Sake芯 http://www.sake-sin.com/
Sake芯 ショッピングサイト http://shop.sake-sin.com/
いつもブログ見ていただき有難うございます。
ブログランキングに参加しています。
下をポチッと押して頂けると大変嬉しいです。
にほんブログ村
2012年5月15日セントラルホテル「日本料理あら井」にて
~ 料 理 ~
アミューズ ブーシュ(金目鯛と穴子笹寿司)
海の幸と春野菜のサラダ仕立て
フォアグラとホワイトアスパラガスの西京焼き木の芽ソース
金目鯛の軽い煮付けジュヌボワーズソース
酒粕を纏った子羊のロースト
フロマージュ(ロックフォール、コンテ18カ月熟成)
デザート わらび餅、黒豆きな粉のアングレーズソース
~ 日本酒 ~
笑四季 アンタイド オーキッド特別純米
豊賀 Dスペック 純米大吟醸 39%
笑四季 モンスーン シロッコ
風の森 純米 露葉風
仙禽 生もと 亀の尾 50
笑四季 モンスーン 山田錦 ティエント
料理はこの会のためだけに創作された特別料理で、その料理に合わせて選んだ日本酒を味わっていただくとても贅沢な会になりました。
テストの結果、笑四季アンタイドオーキッド特別純米を乾杯とアミューズにし、豊賀 Dスペック純米大吟醸を海の幸と春野菜のサラダに入れ替えた訳ですが、それがとても良かったです。
爽やかな酸味と微発泡の味わいの笑四季アンタイドオーキッドは乾杯にピッタリです。
金目鯛にゴマやシソなどが入ったお寿司と穴子の笹ずしの酢飯を笑四季が柔らかく包みとても良い相性です。
海の幸と春野菜のサラダ仕立ては貝やエビや野菜に花びらをちりばめたとても華やかな料理です。合わせた豊賀Dスペック純米大吟醸はイクラのような強い味のものにも負けない酒質と品の良い味わいが素晴らしい相性を発揮しました。
フォアグラはポルト酒ベースに木の芽やレモンの皮、西京味噌の複雑な味わいのソースが良く合い美味しいです。合わせた笑四季モンスーンシロッコは甘口の酸味の効いたお酒です。フォアグラの味に酸味が爽やかで、脂を酸が切る感じで良く合います。お酒だけ飲むと甘味を感じるのですが、フォアグラと合わせると不思議と甘味が感じられなくなります。
金目鯛に赤ワインや醤油がベースのソースがかかった料理には、風の森純米露葉風を合わせたのですが、微発泡な酸味が金目鯛に良く合っていますし、品の良い香りが金目鯛のエグミを上品にしています。
子羊のロースト、子羊がまとっているのは笑四季の酒粕です。酒粕をクレープ状にし子羊の周りを包んだ料理です。
子羊とちょっと苦味のある酒粕の味が仙禽生もと亀の尾とピッタリ合います。
お酒が温まってくると子羊の柔かい甘い脂とお酒の柔かな味わいが素晴らしい相性を見せています。
最後の料理は、ブルーチーズのロックフォールをクルミやレーズンが入ったパンに載せて、ベリーのコンフィチュールを付けて食べるのですが、笑四季モンスーン山田錦ティエントの花の香りとクリーミーな甘味が凄くよく合います。素晴らしいマリアージュです。
どの料理も合わせた日本酒と良く合い、素晴らしい会になりました。
~ 参加して頂いた方々のコメントです。 ~
笑四季 アンタイド オーキッド 特別純米
・軽い酸味と炭酸が五月の爽やかさを表しているようでこの季節にぴったりである。柔ら
かい甘味が穴子の甘味と良くマッチしている。
・キリッとした苦味が寿司とマッチしている。辛口の白ワインのようであるが、米の旨味
を感じる。飲んだ後の鼻に抜ける香りが良い。
・リースリングのような華やかな香り。アンズの香りも感じる。キレイな酸味がすっと鼻
を通る。ワイン風の爽やかさと日本酒の持つ旨味がマッチしている。
・穴子寿司の甘さを消してくれる。バランスが良い。食前酒としてピッタリ。
豊賀 Dスペック 純米大吟醸 39%
・スーッと軽やかに飲める果実的な高級酒。爽やかな甘味も素晴らしい。角がない球体の
ような感覚。料理の軽やかで繊細な味や華やかな色彩とエレガントなお酒とのマリアージュは最高です!
・ビロードのような舌触り、絹のような柔らかさ、パプリカやバルサミコのソースも良いハーモニー。品の良い味わいは群を抜く!
・しっかりとした味で美味しい!!と思いました。海の幸と春野菜のサラダにとても良く合っていると思います。
・くどさや尖がっている処の無い優しい爽やかさ文句なし!
・エビやホタテ等の味にお酒が勝ちすぎるかなと思ったけど、サラダにバランスがとれ良く合った酒です。腰のある良い酒。
笑四季 モンスーン シロッコ
・本当にフォアグラの料理に合うと思います。お酒単体だと甘い感じですが、お料理と一緒に頂くと少し強めと思った酸味が程良く感じられ、不思議と甘味があまり感じられなくなりました。
・口中でフォアグラと混じると、酒とフォアグラ両方の旨味が増す。フォアグラは甘い白
ワイン(ソーテルヌなど)と合うというのが少し分かったような気がする。
・一口目、うーん甘い日本酒?フォアグラを食べた後の味は一口目と全然変わり甘味は完全に無くなり酸が前面に出る。
・甘味が最初に顔を出す。フォアグラを口に入れると後は酸味が脂分をキレイに洗い流す。
・この酸味が脂っこいフォアグラと合っている。酒本体のみではたくさん飲めないが、脂っこい料理には合うし、この取り合わせを考えたスタッフも凄い。
風の森 純米 露葉風
・酒の味そのものは良いが、軽い煮付けの味には少々負けているかも。
・風の森の中では穏やかな酒だと思います。甘酸苦のバランスが良く、やや酸味のあるソ
ースとよく合っています。
・酸甘味のバランスが良い。ボディがしっかりしているので、料理の濃い目の味に合うと
思う。
・自然に包まれた清風感、香りも良い。生酒ながら変な雑味くどさが無い。後味がいさぎ良い。
仙禽 生もと 亀の尾 50
・ふっくらした厚味と飲みごたえ、子羊のややクセのある香りを包み込むような味わいの
仙禽は本日最高のマリアージュ!子羊とボルドーのポイヤックの相性に勝とも劣らない。
・生もと亀の尾無濾過生原酒という想像とはかなり異なる酒。重厚濃淳というイメージとは異なる爽やかで米の旨味を感じる新しい酒。仙禽ワールド!
・がっつり良いですね。いつもレベルが安定している。自宅でローストビーフと合わせたいです。
・酸味甘味苦味等々以前の味とは違う。大人の味になったのかな、と思う酒になっている。つまりバランスが良くなった。しかし苦味の味。
笑四季 モンスーン 山田錦 ティエント
・チーズに凄く良く合います。特にブルーチーズはOK。食後の口直しに合います。
・ブルーチーズに本当にとっても合いますね。
・マスカットフレーバーが印象的。ロックフォールとのマリアージュはグッド。
・デザートワイン的だが意外といける。新しい。沢山飲めないがgoodかも。
~ 最後に ~
日本酒は酔うためのお酒ではなく、完全に楽しむためのお酒に変わってきています。
文化や食事が昔とはまったく異なる環境で育った若い造り手は、昔ながらの日本酒の味とはまったく異なる新しくて楽しい日本酒を生みだしてくれました。
今回の料理に合わせた日本酒もそんな彼らが造った新感覚の日本酒です。
このような日本酒はどの料理にも無難に合うという訳ではなく、
料理とお酒の相性を見極めて慎重に選んでやれば、素晴らしい料理とのマリアージュが生まれます。
今回の料理とお酒の組み合わせを、日本酒で楽しむホームパーティーの参考にしてみてはいかがでしょうか。
日本酒専門店 Sake芯 http://www.sake-sin.com/
Sake芯 ショッピングサイト http://shop.sake-sin.com/
いつもブログ見ていただき有難うございます。
ブログランキングに参加しています。
下をポチッと押して頂けると大変嬉しいです。
にほんブログ村
2012-05-26 17:19
nice!(0)
コメント(4)
トラックバック(0)
無理ありませんか?
そこに必要なのは、矢張りワインでしょうか?舌上、旨味でいそがしいかな、おもいました。生意気失礼しました。
by ま (2012-05-27 21:10)
フランス料理と日本酒で試したことがありますか。私は21年試していますが、素晴らしい相性です。むしろワインの方が相性が難しいお酒だと感じています。特に魚介類には日本酒の方が絶対に合います。ワインは魚介類の生臭さを増幅してしまうのです。日本酒は綺麗に流してくれます。肉にも素晴らしい相性でヘタな赤ワインより素晴らしいです。参加者の中には日頃ワインを飲んでいる方もおられその方からも素晴らしい相性に驚いたと話していました。参加者のコメントをご覧いただいて分かる通りです。ぜひチャレンジしてみてください。
by sin (2012-05-28 11:57)
わかりした、物凄い熱い思いですね!今、白ワインから、旨口系コクシュにShift中です。とりわけ姿と相模灘にハマってます。ただ、アテはフレンチまでは、いけけてません、勉強して、嫁につくらせますかね?
by ま (2012-06-01 21:18)
ありがとうございます。料理と同じようなフレーバーを持った日本酒ですと合うと思います。例えばレモンやオレンジなどを使用したソースには同じような柑橘系の酸味を持った日本酒と合わせると合うものです。お試しください。これからもよろしくお願いいたします。
by sin (2012-06-03 15:48)