菊鷹 山廃純米 菊一文字 入荷しました。ミクロの酸が輝きながら霧状に拡散する素晴らしいお酒です。 [菊鷹]

幻の協会8号酵母を使用した山廃純米です。協会8号酵母が幻の酵母と言われるのは、昭和35年に東京醸造試験場で採取された協会6号酵母の変異株として誕生したのですが、味わいが多酸で濃醇酒向きの酒ということもあり、時代のニーズに合わず昭和53年発売中止となったためです。今は頼めば分けてくれるようです。
山本杜氏は前職で8号酵母を使用していましたので、手慣れた酵母と言えます。
菊鷹 山廃純米 菊一文字
香りはほのかなバニラアイス香を感じます。
飲んでみると、バニラアイス香が広がり、充分な甘味を感じ、ミクロの粒子状の酸が輝きながら霧状に拡散するように広がる様子は、近未来の酸の質感を思わせ素晴らしいです。
二口目は香りが強まり、香りと甘味の後に感じる酸がミストのような細かさと軽さで口中に霧散するようです。
三口目は、甘酸っぱさが前へ出てきて、オレンジのような酸味にグレープフルーツのニュアンスがほのかに垣間見え美味しいです。

二杯目はオレンジのような香りに変わってきました。
含むと、相変わらずミストのような細かい酸が良いです。後半は酸味にやや苦味が加わってきます。オレンジのようなフレーバーとミストの酸によりレモンスカッシュのような味わいです。
温まってくるとオレンジのフレーバーと甘酸っぱさがジュースのようで良いです。

次第に味はミスト状の酸に収束されてきます。
温度が上がると、少し和らいだ表情が加わり、細やかなライムのような酸を中心に甘酸っぱい味わいに優しさが感じられます。
やがて口角にキューンと走ってくるような酸と、それでいて優しい味わいが楽しめます。

翌日になるとガス感が強まりスポッと音がして栓が開きました。
爽やかなバニラアイス香が立ち、ほのかな微発泡感と五味が一体となった味わいの中に感じるキメ細かな酸の切れ上がりが良いです。
飲み進むと、ミクロの酸の押しが素晴らしいです。

日本酒度が+16.5度、酸度3.5のスペックから想像する味わいではなく、フルーティーな香りで甘味も充分にあります。菊鷹の場合スペックは味を想像するのにあまり参考になりません。
その辺を山本杜氏は仕込水に起因しているのではないかと話されていました。
8号酵母を熟知した山本杜氏渾身のネオモダニズム感に溢れた新感覚日本酒です。

25BY、酒米:兵庫県産山田錦特等米18.6%、富山県産五百万石81.4%、精米歩合60%、酵母:協会8号、日本酒度+16.5、酸度3.5、アミノ酸度1.7、アルコール17度、無濾過生酒


日本酒専門店 Sake芯 http://www.sake-sin.com/
Sake芯 ショッピングサイト http://shop.sake-sin.com/


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