仙禽 山廃亀の尾80と雄町55が入荷しました [仙禽]

山廃亀の尾80が赤ワインなら、雄町55は白ワインのようで好対照な2本です。

まずは山廃 亀の尾 80
仙禽 山廃 亀の尾 80
開栓したては、クロスグリの味に柔らかい旨み、そして最後にベリー系の酸味が立ってきます。苦味も出てきてブラックな感じです。
ところが翌日は、キュートな甘味が多くなり、レッドカーラント系の明るい旨味に変わります。前日のブラックな感じも良いですが、この明るい感じも良いです。
温まるにつれ6号酵母由来のフルーツを思わせる香りがほのかに立ち始め、よりフレッシュでフルーツのようです。
三日目には明るい表情の甘酸っぱさが明確に広がり、赤ワインを思わせるブドウの味わいも感じます。
日が経つにつれ、甘味が柔らかくなり、香りもノーブルでフルーツ感のある香りが増してきます。

今年は今までになくこの香りが良く出るし、プラムのような旨味もあり、
明るいフルーツ系と、冷えている時のブラックなクロスグリ系の2つの顔が楽しめます。

牛肉に合わせてみましたが、甘酸っぱさがクッキリと感じられる明るくて円やかな旨味が肉を包みとても良く合います。肉に対しておおらかに甘酸っぱさが解放されるようです。
このお酒は赤ワインで例えると、ブルゴーニュの果実感たっぷりなミディアムボディの赤といったイメージでしょうか。

次は雄町 55
仙禽 雄町 55
白い花のような香りがします。一口含むと、柔らかい含みにレモンのような酸味が切れ込んできます。酸っぱいですが、太陽が燦々と降り注ぐ南仏のオレンジのような明るいイメージが広がります。
柔らかい甘酸っぱさとやや強い柑橘系の酸味とのコンビネーションが良いです。フランスロワール地方のレモンのような酸味の白ワインミュスカデに似た爽やかな酸味です。
二日目、酸味と酸を支える旨味とのバランスがとても良いです。
ここまで爽やかな酸を出してくれると、むしろ吹っ切れた心地よさを感じます。

バルサミコを使った料理やフルーツや柑橘類のソースを使用した肉料理に良く合います。

このお酒は味もスペックも最先端を走る新感覚の日本酒ですが、しっかりとした旨味があり、雰囲気はスノッブな都会派の白ワイン感覚の日本酒です。


ところで、仙禽さんでは今年から特定名称の表示は廃止しています。
このため純米や純米吟醸は表示せず、お米と精米歩合だけの表示に変わりました。

廃止した理由を仙禽さんでは次のように話しています。
「精米歩合50%でも大吟醸もあれば純米吟醸もあり、中には特別純米と表記しているところもあります。メーカーの考え方、戦略によって消費者が混乱してしまうため、単純に使用しているお米と、それをどう磨きどう仕上げているかそれだけで充分であると考え、今後当蔵では、全商品、会社を挙げてこのようなスタイルを啓蒙していくことにしました。」

ちなみに山廃亀の尾80は木桶仕込みの山廃純米に、雄町55は純米吟醸に相当します。

今年の仙禽、パッケージをリニューアルし、特定名称を廃した新しいスタイルで登場です。


日本酒専門店 Sake芯 http://www.sake-sin.com/
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