15年の時をワープしてワインの記憶をよみがえらせた笑四季モンスーン吟吹雪火入熟成酒入荷しました [笑四季]

笑四季モンスーン特別醸造吟吹雪火入熟成2011と同じく玉栄が入荷しました。

まずは吟吹雪、フルーツ香と酸の匂いを感じます。飲んでみるとマスカットのようなフレーバ笑四季モンスーン特別醸造吟吹雪火入熟成2011ーに花の香りをミックスし、甘味がグッとふくらんできますが、ピークでブドウのような酸味に押し返され、爽やかな切れで終わります。
生原酒に感じた迫力は甘味に少し名残を留めますが、甘味の迫力は酸味が押し切りよりエレガントな味わいに進化しています。
温度が上がるとエレガントに枯れた味わいへと変わってきます。この枯れ方も艶っぽくて渋くて良いですね。

この枯れた味わいは昔飲んだワインに似ていると思い記憶を遡るためお酒のコメント帳をめくってみると、そのワインは平成8年12月2日に飲んだアルザスの白ワイン「ジョスメイエ・トケイ・ピノグリ」でした。

コメントには「柔らかくよくこなれた酸と穏やかな渋味の調和がエレガント。ワイン特有の強い酸を感じないため、日本酒の純米吟醸古酒を思わせる。」と書いてありました。
このワインの枯れた味わいの記憶と貴腐ワインを意識した日本酒の味が15年の時をワープして脳内を揺らめきます。
まったく異なる文化から産み出された2つのお酒の味が似ている、これは偶然ではないかもしれません。
モンスーンを醸した竹島さんは甘口の貴腐ワインやドイツのアイスワインを飲みあさり、その味を日本酒で実現させようと造ったのがモンスーンなのです。

杯を重ねるとマスカットよりバナナに近い香りが広がり、柔らかく枯れた渋味や甘味がいぶし銀のように存在感を放っていて、素晴らしいです。

翌日には枯れた味わいは消えて、クリーミーな甘い香りが増してきます。

笑四季モンスーン特別醸造玉栄火入熟成2011
一方の玉栄は、程良い香りと酸味が広がり最後に青草のような苦味を感じて終わります。
香りと甘味と青い苦味が混じり合いハーブのようなニュアンスを感じます。
温度が上がると癒し系の柔かさになり良いです。ハーバルフレーバーな玉栄です。

コメント帳をめくっていてこんなコメントを拾いました。
「ワインを磁器のぐい呑みで飲むと渋味と酸味が出てくる。グラスの方がブドウの味を感じ美味しいしバランスも良くなる。」(ボジョレーを飲んだ時の感想)
ワインはグラスが味を引き出し、日本酒は陶磁器が味を引き出す。
料理とお酒と酒器は最良の相性を発揮すべく、その国の食文化により長い年月育まれてきたのですね。


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