日本酒その常識は非常識 パート3 「日本酒に賞味期限は無い」って本当? [日本酒その常識は非常識]

「日本酒その常識は非常識」は今まで本や雑誌や巷の通説で言われている日本酒の常識にスポットをあて検証していく企画で、その第3弾です。

よく言われている「日本酒に賞味期限は無く、冷暗所に置いておけば何年たっても飲める」は本当なのでしょうか。

賞味期限とは、農林水産省ホームページによりますと、賞味期限は「おいしく食べることができる期限」のことで、消費期限は「安全に食べられる期限」と記載されています。

日本酒のラベルには消費期限や賞味期限は記載されていません。
alpha風の森type3 裏ラベル bySake芯
これは、何年たっても日本酒は腐らず、不味くても飲むことができるからです。
しかし美味しく飲むことができる期限はあります。
正しくは「消費期限は無い」が正解で、美味しく飲むことのできる賞味期限はあります。

飲むことができると言っても実際には10年もたてば瓶の底にオリが沈殿しますし、色も茶褐色で、飲んでも紹興酒のような香りや苦味が出て美味しくありません。美味しい古酒にするにはそれなりの管理が必要です。

よく「日本酒の賞味期限はどのくらいですか」と聞かれるのですが、開栓していない生酒の場合、家庭用の冷蔵庫でおおむね3か月とお答えしています。
しかし本当は劣化が早いお酒もありますし、劣化しにくいお酒もありますので一概に何か月と言えません。
またマイナス5度の氷温で管理した場合と家庭用冷蔵庫で管理した場合とでは劣化するスピードは異なります。
氷温で管理した場合は劣化するスピードが遅くなりますので、3か月以上美味しく飲むことができますが、家庭用の冷蔵庫の温度(3~5度)では劣化は早くなります。

またアルコール度が低いお酒ほど劣化は早くなりますので早く飲むことをお勧めします。
糖分の多い甘いお酒も劣化は早くなります。
そして経験上、速醸より山廃や生モトの方が劣化に強いようです。

このように管理温度やアルコール度数や甘辛度そして仕込み方法の違いにより劣化するスピードは異なってきますので賞味期限は一概に言えないのです。

それでは劣化に強いお酒をお教えします。
炭酸ガスが溶存したお酒を一回火入れしたものが劣化に強いです。
生酒より火入れ酒の方が劣化には強く、しかも炭酸ガスが溶存していますと酸化の原因となる酸素が入り込む余地が少なくなりますので、二重の効果で劣化に非常に強くなります。
ALPHA風の森TYPE3はガス感のある火入れ酒で、本来は輸出用に造られたもの、劣化に強いお酒です。
alpha-風の森-type3 bySake芯
家庭用の冷蔵庫で長期間保存せず、美味しいと思って買われたら直ぐに飲むのが一番と思います。

「日本酒その常識は非常識」では今後も巷の通説について鋭く切り込んでいきたいと思います。


日本酒専門店 Sake芯 http://www.sake-sin.com/
Sake芯 ショッピングサイト http://shop.sake-sin.com/


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