仙禽 亀の尾 入荷しました。

仙禽　亀の尾　槽口直汲み・仙禽　亀の尾　中取りの２種類です。
今期から精米歩合を表す数字は廃止しています。

どちらも栃木県さくら市産亀の尾特等米を麹米において精米歩合３５％、掛米は５０％になっていて、純米大吟醸並みの精米歩合になりました。

まずは槽口直汲みのレビューから

香りは甘い酸の香にアプリコットや梅やハーブなどの香を感じます。
含むと、柔らかい甘酸っぱさが広がり、酸味はアプリコットのようなフレーバーを醸し出し、後半はライムのような酸味でフィニッシュします。
様々な要素の酸味が幾層にも織りなす繊細で気品のある酸味のハーモニーが素晴らしいです。
温度が上がると、甘味が酸味を従えて艶っぽく丸くふくらみ、アプリコットのテイストを感じる高貴なアルコール飲料と言った趣です。

二杯目は、香りにクリーミーさを感じました。
飲んでみると、甘味にクリーミーな味が加わり、酸味が柔らかく口当たり優しさを感じます。
温度が上がってくるとミディアムボディの甘味とキメ細かな酸味がバランスよく調和します。

杯が進むと、香り甘味酸味が高次元でバランスし、そのうえで酸味の際立ちと甘味のふくらみが素晴らしいです。
やがて５味は一体化してノドへと流れるように落ちていきます。

上槽中に槽口から直汲みし、上槽と同時並行で瓶囲いしたお酒です。

２５ＢＹ、酒米：栃木県さくら市産亀の尾特等米100％、精米歩合：麹米35％、掛米50％酵母：非公開、日本酒度酸度非公開、ｱﾙｺｰﾙ：17度、無濾過生原酒、直汲み、当日瓶囲い

次は中取りです。

香りは梅やアプリコットの香で直汲みに比べるとややタイトな印象。
含むと、柔らかな甘酸っぱさがふくらみ、酸味の広がりがスキニーな感じで後半はほのかな渋味を伴いながらフィニッシュします。渋味の感じが都会的で洒落ています。
二口目は清楚な感じで、主役は酸味でアプリコットのような甘酸っぱい酸味が広がります。

二杯目は、アプリコットのようなフレーバーと優しい甘味が良いです。後半の渋味は減退し後口はクリアーです。
温まってくると次第に酸味が主張し始めます。

杯が進むと、甘味と酸味のハーモニーが素晴らしく、後半のスーッと切れていく切れが良いです。
温度が上がってきても切れの良い甘酸っぱさを感じます。

２５ＢＹ、酒米：栃木県さくら市産亀の尾特等米100％、精米歩合：麹米35％、掛米50％酵母：非公開、日本酒度酸度非公開、ｱﾙｺｰﾙ：17度、無濾過生原酒、中取り

直汲みがフルオーケストラで酸味のハーモニーを奏でるなら、中取りは室内楽で酸味のハーモニーを奏でる感じです。

どちらも、ただ単に甘酸っぱい日本酒ではなく、酸味と甘味のハーモニーを究めたマエストロ仙禽らしいお酒です。

どちらも極少量の入荷のため申し訳ありませんが、お１人様１本限りとさせていただきます。


日本酒専門店　Ｓａｋｅ芯　http://www.sake-sin.com/
Ｓａｋｅ芯　ショッピングサイト　http://shop.sake-sin.com/


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タグ：仙禽　亀の尾