夏は米造り、冬は酒造り [試飲室便り]

昨日当店へ若い方が来店くださいました。
風の森を探していてネット検索で当店を知ったそうで、
しかも実家の横須賀にあるなんてと思い来店されたそうです。

最初は、風の森純米秋津穂の23BYと22BYを飲み比べて頂きました。
「フレッシュ感があるのは今期の23BYですけど、料理と飲むなら22BYですね。」
との感想に凄い方だなと思っていると、名刺を頂きました。
名刺を見てびっくりしました。
千葉県のある蔵元さんの蔵人をされている方ではありませんか、
怪我をして今横須賀の実家に帰ってきていて、明日には蔵に戻られるそうです。

風の森の油長酒造さんの設備へのこだわりや無濾過生原酒を常温で置いても劣化しないための酒造りや、秋津穂の田圃のことなどを話しましたら、
「そうなんですか、飲んでいて分かる気がします。」と話していました。

次に、仙禽さんの80%精米の山廃愛山を飲んでいただきました。
彼が働いている蔵でも生もとの80%などの低精米のお酒を造っているそうですが、
低精米のお米は硬くて溶けにくく、生もと造りのモト摺りの段階で摺ってもなかなか溶けずに米粒が残っているそうで、米を磨いた方が溶け易いと話していました。
*桶に蒸米と麹と水を入れて摺る作業を山卸(やまおろし)と言います。
仙禽の山廃愛山80を飲んで、「山卸の作業をしない山廃造りは80%の低精米だと生もとより米が溶けないので難しいはず。」と話していました。

彼は日本の各地で自然農法や自然食品に関する勉強や仕事に就いてから今の蔵に入ってそうです。
来年は長野県の佐久市で自然農法によるお米や野菜を栽培し、
自ら栽培した自然農法のお米で日本酒を造りたいと話していました。

夏は米造り、冬は酒造り、
彼の清い生き方に感心しました。
いや羨ましいかもしれません。

ぜひ、自ら栽培した自然農法による良質のお米で
素晴らしい日本酒を造ってください。
応援しています。


日本酒専門店 Sake芯 http://www.sake-sin.com/
Sake芯 ショッピングサイト http://shop.sake-sin.com/

いつもブログ見ていただき有難うございます。
ブログランキングに参加しています。
下をポチッと押して頂けると大変嬉しいです。
にほんブログ村 酒ブログ 日本酒・地酒へ
にほんブログ村

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0