若駒はばたく [若駒]

皆さんTBSテレビドラマのJin~仁~を見ていましたか。
昨日はJinのロケが行われた所へ行ってきました。
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場所は、栃木県小山市、「新世代栃木の酒 下野杜氏 新酒発表 2010」で出会った若駒酒造さんです。
Jinはこの若駒酒造さんでロケが行われたのです。
若駒酒造さんは万延元年1860年創業の古い蔵元さんです。
主屋や精米所など3棟が国の登録有形文化財に指定されています。

ロケは主屋の部屋や、演奏会などが行われる醸楽蔵で行われ、ペニシリンを培養するシーンや手術のシーンなどが撮影されたそうです。
ロケの小道具類がそのまま残されていました。
ヤマサ.jpg
昨日の目的はロケ地の見学ではなく、栃木の酒の会でどうしても気になっていた、若駒酒造さんのお酒がどんな環境でどんな方が造っているのか、実際の現場を見させていただくのが目的です。






遠方.jpg




最寄り駅はJR両毛線の小山駅から1駅、思川駅です。
この辺りは豊田村と呼ばれた県内有数の穀倉地帯で、
少し掘ると日光連山の伏流水が湧きだします。




玄関.jpg



若駒酒造さんでは、現在200石造られていて、最盛期は1000石造っていたそうです。
最盛期の大きな造りの設備や昔使っていた古い木桶などが残っており、使いにくい面は有るのだそうですが、それらを上手く使いながら小仕込みで造っています。

栃木の酒の会で一番気になった「かねたまる」と云うお酒は、木桶仕込みの純米吟醸です。昔使っていた古い木桶を64年ぶりに復活させ、桶やさんを探して板を削ってもらい、組み立て直して使っているそうです。
木桶で仕込んだお酒はこの「かねたまる」1本のみ、
木桶独特のゆっくりとした熟成から生れる柔らかくて味わい深いお酒です。
この大きさの木桶で4合瓶1000本造れるそうです。
木桶.jpg
10年ぐらい前までは越後杜氏さんが来ていたのですが、当時は、杜氏さんに言いたくてもなかなか言えなかったし、杜氏さんが全部やってしまうこともあり、杜氏さんに任せきりだった、と東京農大を卒業されたお父さんが言っておられました。

その後、杜氏を務めることもできる技術を持った蔵人さんとお母さんが造っていましたが、去年息子さんが帰ってきて今期から母と子と蔵人さんの新体制で造っています。

7種類ほど試飲させていただきました。
その中で、今飲みごろで、一番気に入ったのは、純米あさひの夢無加圧搾り生原酒です。
若駒さんでは一部袋吊りを除いては、フネで搾るのですが、圧力を掛けないで、自重で出てきた部分だけを取った贅沢な搾り方をしたお酒です。
フネ.jpg
あさひの夢は一般米ですが栃木県酵母NT-デルタ由来の品の良い香りと柔らかな旨味が味わえる素晴らしいお酒に仕上がっています。

それもそのはず、息子さんは一般米も使用して素晴らしいお酒を醸している、奈良県の「風の森」を醸す油長酒造さんで3年間修業されてきたそうです。
油長酒造さんで培ってきた技術で、蔵に戻って1年目から一般米でこんな素晴らしいお酒を造るとは凄いです!

若駒酒造さんの主力銘柄は善十郎ですが、息子さんは新しいブランドを考えていて、ブランド名は「若駒」、今まで大吟醸を除いて若駒酒造にあって若駒と云うブランドは無かったのです。そこであえて本来の銘柄である「若駒」ブランドで勝負に出る息子さんの気概を感じます。

ラベルは昔の普通酒に使われていたレトロ調のラベルをアレンジして使うそうで、今主流の酒名を表示するだけのラベルデザインと比べると、むしろ新鮮に映ります。
ラベル.jpg
純米あさひの夢無加圧搾り生原酒が新ブランド「若駒」を冠して 来月はばたきます。

駆け抜けろ若駒!
皆さん是非応援をお願いします。

6月22日純米あさひの夢無加圧採り無濾過生原酒が入荷いたしました。
http://sake-sin.blog.so-net.ne.jp/2010-06-22

日本酒専門店 Sake芯 
http://www.sake-sin.com/

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タグ:若駒
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