小布施の豊賀醸造元高沢酒造さんへ出張してきました [豊賀]

昨日、長野県の小布施町へ出張してきました。
小布施街中.jpg






真冬の小布施の町は観光客もまばらでひっそりとしていました。
今日の目的は高沢酒造さんです。
小布施の街中から南に20分ほど歩いた道沿いにあります。
高沢酒造さんは地元向けの「米川」と首都圏向けの「豊賀」の2銘柄を造っています。





高澤酒造.jpg









高沢酒造さんは、家族4人で造っている小さな蔵元さんです。しかし、できたお酒は大変素晴らしい味です。
蔵元のお嬢さんが杜氏を務め、お父さんとお母さん、そして旦那さんの4人です。
蔵を案内していただきましたが、昨年、麹室を建て替えたそうで、真新しい杉板から発する香りが清々しいです。
麹室.jpg
室の中は室温が高いため、カメラのレンズが曇ってしまいました。映っているのは本醸造の麹です。


10年前、それまで来ていた杜氏が突然来れなくなり、娘さんが杜氏を務めることになったそうです。しかし、何をしていいのか分からず、杜氏が連れてきていた蔵人の方が1人残ってくれたのでその方に聞きながら造ったとのことで、その大変さは想像を絶することだったのではないかと思います。
「杜氏が来ていたころは、こうして欲しいと話しても、なかなか意思が通じず、難しかった」とお母さんがおっしゃっていました。今は家族だけで造っているので、呼吸が分かるのでやりやすいとのお話でした。
改めて、日本酒は和が大事なんだなとつくづく思いました。近年オーナー杜氏で素晴らしいお酒を醸されている蔵がいくつも出てきていますが、美味しいお酒ができる原因の一つは、そういうところなんだなと思います。
ご家族の当時の苦労も、今は見事に花開き、大変に素晴らしいお酒を醸してらっしゃいます。
大きいタンク.jpg
写真の大きなタンクは、順次小仕込用の小さなタンクに入れ替えていくとのことで、着々と設備を整えています。


お土産にリンゴと瓜の奈良漬をいただきましたが、お父さんが丹精をこめて造った無袋リンゴは、味はいいが見てくれが悪いので農協で買ってくれないそうで、味はどうでも見てくれが良くないと売れないと笑いながら話されていました。
奈良漬の白瓜もすべて自分の畑で栽培したものだそうで、もちろん使用する酒粕は自家製です。「家の酒粕は美味しいと評判なんですよ。」とお母さん。やはり醸造している米が良いですからね。地元向けの本醸造酒の麹米も酒造好適米を使っているとのことでした。
家族の和と人柄の良さが、お酒の味に出てくるんですね。
良い旅になりました。
いずれ、お酒がご案内できる体制になりましたら、報告させていただきます。
ご期待ください。

杜氏さんのブログ 
http://blog.goo.ne.jp/yonekawatoyoka
高沢酒造ホームページ
http://members.stvnet.home.ne.jp/yonekawa/

Sake芯のホームページ http://www.sake-sin.com/

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タグ:豊賀
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